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Dr.イワケンの「感染症のリアル」

医療・健康・介護のコラム

SARSの幻想にしがみつく? オミクロン国内流行 何のための水際作戦か

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「もう決まったことだから」

 日本では「何のために?」と会議で聞くと、一定数の方が不愉快な顔をします。

 「もう決まったことだし」

 「そういうことになっているので」

 「昔から、そうなっている」

 と、愚にもつかない回答が返ってきます。ま、こういう回答すらなく、黙殺、というのもよくある話です。

 昔から日本は「水際作戦」が大好きです。なぜ、こんなに水際作戦が大好きなのか。いろんな仮説を思いつきますが、おそらく最大の理由(の一つ)は、「SARS(重症急性呼吸器症候群)のときうまくいったから」という「幻想」にしがみついてるためと、ぼくは思っています。

 2002年から中国で流行したSARSは、やはりコロナウイルスによる感染症でしたが、流行から1年もたたずに終息しました。その理由は今でも謎な部分が残っているのですが、いくつかの要因は指摘できます。

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岩田健太郎(いわた・けんたろう)

神戸大学教授

1971年島根県生まれ。島根医科大学卒業。内科、感染症、漢方など国内外の専門医資格を持つ。ロンドン大学修士(感染症学)、博士(医学)。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院(千葉県)を経て、2008年から現職。一般向け著書に「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法」(中外医学社)「感染症医が教える性の話」(ちくまプリマー新書)「ワクチンは怖くない」(光文社)「99.9%が誤用の抗生物質」(光文社新書)「食べ物のことはからだに訊け!」(ちくま新書)など。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパートでもある。

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