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自閉症、ADHDで全死亡リスク倍増 64万例超のシステマチックレビューとメタ解析

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 カナダ・Ottawa Hospital Research InstituteのFerrán Catalá-López氏らは、自閉症スペクトラム障害(ASD)または注意欠陥・多動性障害(ADHD)の患者における死亡リスクを検討した研究27件・約64万例のシステマチックレビューとメタ解析を実施。その結果、ASD/ADHD患者は一般人口に比べて全死亡リスクが高く、ASD患者では病死などの自然死および損傷や中毒などによる不自然死(外因死)のリスクがともに2倍以上であったとJAMA Pediatr( 2022年2月14日オンライン版 )に発表した。

全死亡リスクはASDで2.37倍、ADHDで2.13倍

自閉症、ADHDで全死亡リスク倍増 64万例超のシステマチックレビューとメタ解析

(C)Getty Images ※画像はイメージです

 Catalá-López氏らは、医学データベースMEDLINE、EMBASE、Scopus、Web of Science Core Collection、PsycINFOに2021年4月1日までに掲載された論文を検索。一般人口またはASD/ADHDでない対照群に対するASD/ADHD患者の死亡率比(RR)を報告したコホート研究および症例対照研究27件・64万2,260例を抽出し、ランダム効果モデルによるメタ解析に組み入れた。

 主要評価項目は全死亡率とした。副次評価項目は死因別死亡率とし、国際疾病分類第10版(ICD-10)のコードV01-Y98または第9版(ICD-9)のコードE800-999を不自然死、それ以外を自然死と定義した。

 主要評価項目とした全死亡率は、一般人口に比べてASD患者(解析対象12件・15万4,238例、RR 2.37、95%CI 1.97~2.85、P<0.001、研究間の異質性I=89%、エビデンスの確実性は中等度・ほぼ確定)、ADHD患者(同8件・39万6,488例、2.13、1.13~4.02、P=0.02、I=98%、エビデンスの確実性は低い・可能性あり)のいずれも有意に高かった。

不自然死はASDとADHDで、自然死はASDのみリスク上昇

 副次評価項目とした死因別死亡率の解析では、ASD患者は不自然死(解析対象6件・11万7,345例、RR 2.50、95%CI 1.49~4.18、P=0.001、I=95%、エビデンスの確実性は低い・可能性あり)、自然死(同4件・6万5,421例、3.80、2.06~7.01、P<0.001、I=96%、エビデンスの確実性は低い・可能性あり)のいずれも一般人口と比べて有意に多かった。

 一方、ADHD患者では一般人口に比べて不自然死が有意に多かったが(10件・43万2,900例、RR 2.81、95%CI 1.73~4.55、P<0.001、I=92%、エビデンスの確実性は低い・可能性あり)、自然死の有意な増加は認められなかった(4件・39万4,833例、RR 1.62、95%CI 0.89~2.96、P=0.1、I=88%、エビデンスの確実性は低い・証拠不十分)。

 以上を踏まえ、Catalá-López氏らは「研究間の異質性が高いため、結果の解釈には注意を要する」と指摘した上で、「ASDおよびADHDは死亡リスクの有意な上昇と関連することが示された。これらの関連を生むメカニズムを理解することが、高リスク集団を対象とした回避可能な死亡の予防策につながる可能性がある」と結論。「例えば、臨床医やその他の医療従事者に対し、修正可能な脆弱性因子を認識して対策を取り、医療提供の遅れを回避することの必要性を強調した上で、ASD/ADHDに関連する行動や病状、健康アウトカムの情報を日常的に収集するよう奨励してもよいだろう」と付言している。(太田敦子)

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