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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

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豆腐と卵のレンジ蒸し…調理法や加える食材を変えるだけで印象や食べやすさが変化

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回も前回に引き続き、卵と豆腐を使ったメニューのご紹介です。

 卵と豆腐は購入しやすいだけでなく、くせがないのでどんな味にもなじみやすく、アレンジしやすいことも魅力のひとつです。また、軟らかくて食べやすいので、かむ、のみ込む力が低下した方だけでなく、歯の治療中や、お口の中の調子が悪い時にも使えるので、高齢者以外にも使える食材です。

 今回は、食べやすい具材としてカニカマを入れていますが、かむ、のみ込む力に問題がない年代の方には、食感を楽しめるむきエビやスライスしたシイタケなどを入れてもよいですね。

 電子レンジを使用する時は、機種や耐熱容器の種類、食材の状況により多少できあがりが異なることがあるので、加熱時間は様子を見ながら調整することがおいしく作るポイントです。

 3回の連載を通して「卵と豆腐」を材料に「鍋で煮る」「フライパンで焼く」「電子レンジで蒸す」といった3パターンの料理を提案してきました。同じ食材でも調理法や加える食材を少し変えるだけで見た目の印象や食べやすさが変わります。明日からの食事作りに生かしてみてはいかがでしょうか。

[作り方]

(1) カニカマは1cm幅に切り、よくほぐしておく。

(2) ボウルに絹ごし豆腐と卵を入れ、滑らかになるまでよく混ぜる。(1)のカニカマと和風 顆粒(かりゅう) だしと片栗粉を加えて、さらによく混ぜる。

(3) 耐熱の器にラップを敷き、(2)の生地を流し入れ、ふんわりとラップをする。電子レンジ(500W)で1分半加熱する。一度取り出して生地をかきまぜ、再度同様に1分半加熱する。火が通ったら取り出しておく。

(4) 『あんかけづくり』別の耐熱の器に(A)の材料を入れて混ぜ合わせる。ふんわりとラップをして電子レンジ(500W)で約1分加熱し、取り出してかき混ぜる。とろみがついていないようなら10秒ずつ追加で加熱する。

(5) (3)を器に盛り付け、(4)のあんとグリーンピースなどの青みをちらして出来上がり。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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