宮脇敦士「医療ビッグデータから見えてくるもの」
医療・健康・介護のコラム
AIと医師の診断が違ったら? データとの大切な付き合い方とは
受診が必要かどうかの参考に
新型コロナウイルス感染症は、流行開始から2年余りがたちましたが、変異を繰り返しながら、まだまだ続いています。医療機関では流行の度に発熱を呈する人が増え、救急外来が混雑する状況は相変わらずです。
今回のパンデミックでは、医療に関係のない人でも、体調の変化の把握が求められ、自分の体調を気にする機会が増えたのではないかと推察します。また、感染対策のため、病院やクリニックに行きづらい、もしくは、この症状で行っていいのかわからない、などの心配をされた方も多いのではないでしょうか。それに伴い、インターネットなどで自分の体調で心配なことを調べる人も増えた印象があります。
内科医として診療をしていると、そのような人の中には、年齢や性別、症状などを入力すると、受診・検査の必要性や考えられる病気を提案してくれるソフトウェアを利用したという人がしばしばいます。ソフトウェアに受診した方がいいと言われたから受診したという人もいれば、受診の必要性はないとの結果が出たけれども、心配だから来た、という人もいます。
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