伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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はんぺんの白あえ風…はんぺんをつなぎに、まとめる効果で食べやすく
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は、はんぺんを豆腐のかわりに使った「白あえ風」のご紹介です。
白あえとは、水切りした豆腐を裏ごしし、砂糖、しょうゆ、みそなどの調味料で、ゆでた野菜や山菜をあえた調理法です。このレシピでは、はんぺんを使用するため、水切りの作業がなく、すぐに作ることができるうえ、味付けもほとんどいりません。
この連載でも、はんぺんを肉や魚の缶詰のつなぎにしたソーセージやしんじょうを紹介してきたように、はんぺんは食材と食材を食べやすくまとめる効果があり、今回もその効果を生かしたレシピになっています。また、今回はさらに滑らかな食感になるよう油脂を加えています。
食べやすくするポイントは、野菜を軟らかくゆでること。具材そのものが硬いと、口の中でうまくまとまりません。ニンジンのほか、ホウレンソウやキャベツ、ブロッコリーなど、軟らかくなりやすい野菜がおすすめです。逆にコンニャクやタケノコなど加熱しても軟らかくならないものは避けましょう。
はんぺんの白と暖色のニンジンが、まもなく訪れる春を想像させるのではないでしょうか。
[作り方]
(1) ニンジンは2mm厚さのいちょう切りにし、指でつぶれるくらいの軟らかさにゆでる。
(2) はんぺんはポリ袋やボウルに入れ、粒がなくなるようにつぶす。オリーブ油とマヨネーズを加えて滑らかになるように混ぜ合わせる。
(3) 水気を切った(1)と(2)のはんぺんをあえて出来上がり。あればトッピングに青ノリやすりゴマをのせる。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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