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感染力強いオミクロン株の別系統、国内でも検出「警戒が必要」

厚生労働省
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の助言機関は26日、欧州などで確認されている別系統のオミクロン株が空港検疫や国内で検出されたことを明らかにした。
座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は「国内で現在主流となっているオミクロン株より感染力が強い可能性があるので警戒が必要だ。今後も一定数のゲノム解析を実施し、監視を継続していく」と述べた。
京都大の西浦博教授(理論疫学)が助言機関に提出した資料によると、1人が何人にうつすかを示す「実効再生産数」がオミクロン株より18%高かったという。
また、助言機関は、10歳未満の新規感染者が増加しているとも指摘した。

「オミクロン株」の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
助言機関に提出された資料によると、1月1~24日に発生した5人以上のクラスター(感染集団)は全国で計1331件。発生場所別にみると、児童福祉施設(幼稚園含む)が267件と最も多く、学校・教育施設が259件と続いた。
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