文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

知りたい!

医療・健康・介護のニュース・解説

65歳以上の人が雇用保険に入りやすく…マルチジョブホルダー制度とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
マルチジョブホルダー制度…65歳以上の雇用保険 加入条件緩和

 Q  高齢の労働者が雇用保険に入りやすくなると聞きました。

 A  今年1月から「雇用保険マルチジョブホルダー制度」が始まりました。従来の雇用保険では、「1週間の労働時間が20時間以上」「31日以上雇用されることが見込まれる」という条件を両方とも満たしていないと、加入できませんでした。いくつかの事業所で働いていて、トータルの労働時間が週20時間以上でも、一つの事業所での労働時間が20時間未満なら、条件を満たさないとされていました。

 新しい制度では、65歳以上の労働者が複数の事業所に勤務している場合に、そのうち、週5時間以上働いている二つの事業所での労働時間が合わせて「20時間以上」であれば、雇用保険に加入できるようになりました。加入のハードルを下げ、高齢者の多様な働き方を後押しする狙いがあります。

 Q  加入すると、労働者にはどのようなメリットがありますか?

 A  職を失った際に一定の条件を満たせば、「高年齢求職者給付金」の支給対象となります。賃金日額の5~8割を1日分として、加入期間が1年未満であれば30日分、1年以上なら50日分を一時金として受け取れます。また、育児休業や介護休業をしたり、教育訓練をしたりした場合も給付を受けられます。

 Q  マルチジョブホルダー制度を利用するには、どんな手続きが必要ですか?

 A  通常の雇用保険は、加入条件を満たせば、強制加入となるため、労働者が手続きする必要はありません。しかし、この制度では労働者本人が申し出なければなりません。加入すると、労働者にも雇用保険料の負担が生じます。

 雇用の事実や労働時間といった手続きに必要な証明を事業主にもらい、労働者本人の住所を管轄するハローワークに申し出ると、申し出をした日から加入者となります。この制度を利用して加入するかどうかは自分で決められますが、いったん加入すると、離職などで加入条件を満たさなくなる場合を除き、自由に脱退することはできないので注意が必要です。

 制度の対象外となった際にも、自分で資格喪失の手続きをする必要があります。手続きをしていないと、高年齢求職者給付金を受給できない場合もあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

知りたい!の一覧を見る

最新記事