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「今月の3連休が感染拡大要因」と専門家…20歳前後の人が帰省・会食、親や祖父母にも感染
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響で兵庫県但馬地域でも感染者数が急増している。20日夕現在、今月に入って新規感染者数は195人。感染の傾向や地域医療の状況はどうなのか。豊岡健康福祉事務所の柳尚夫所長が現状について説明した。(聞き手・熊谷暢聡)
但馬地域の現在の感染状況は――。

但馬地域の感染状況などについて説明する柳所長(豊岡市で)
正月明けに最初のオミクロン株が確認され、今月上旬の3連休が感染拡大の要因となった。20歳前後の人が帰省した友人らと飲食するなどして感染し、親や祖父母らに広がったとみられる。家庭内感染が中心で、子どもが感染するケースも増え、豊岡管内だけで約140人が自宅で療養している。
オミクロン株の特徴は――。
デルタ株と異なり、発熱してもすぐに下がる傾向にある。接触から発症までの期間も、多くの場合が2~3日。基礎疾患を持つ人らが重症化する可能性はあるが、多くは軽症だ。
医療機関の状況は――。
入院が必要な患者は、重症度に応じて三つの医療機関で受け入れているが、病床が 逼迫 しているという状況ではない。中等症で入院中なのは20日現在で1人だ。
今後の見通しと感染防止策は――。
オミクロン株は上気道で増殖する性質があり、手洗いやマスクに加え、うがいも有効だろう。感染を不安がり、自宅に閉じこもるなどする方が心身のマイナスが大きい。
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