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渡航者入国が原則禁止のトンガ、感染者これまで1人…支援による感染拡大に現地政府が懸念

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 【ジャカルタ=川上大介】海底火山の大規模な噴火があった南太平洋の 島嶼とうしょ 国トンガに20日、救援物資を積んだニュージーランド(NZ)とオーストラリアの輸送機が到着した。両政府は支援を本格化させるが、トンガ政府は事実上の「ゼロコロナ」政策を掲げ人と人との接触を厳しく制限しており、支援が軌道に乗るまで時間がかかりそうだ。

渡航者入国が原則禁止のトンガ、感染者これまで1人…支援による感染拡大に現地政府が懸念

20日、ニュージーランドからトンガの空港に届けられた救援物資(ニュージーランドの在トンガ高等弁務官事務所提供、ロイター)

 NZ政府の発表によると、輸送機は首都ヌクアロファがあるトンガタプ島の空港に着陸し、発電機や通信機器などを届けた。大量の飲料水を積んだ艦艇2隻も数日内に到着する見込みだ。豪政府の輸送機も、水を入れる容器や防護服などを搬送した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、トンガでは人口の約8割の8万4000人が噴火による火山灰や津波で被災したとみられる。特に深刻なのは、火山灰や海水の混入による飲料水の汚染だ。トンガ政府は国民に、ペットボトルなどに入った市販の飲料水を飲むよう呼びかけている。NZのナナイア・マフタ外相は、「水の確保が最優先事項だ」と強調しており、NZと豪州の支援は当面、飲料水の継続的な提供が中心になりそうだ。

 トンガは新型コロナウイルス対策として渡航者の入国を原則禁止しており、米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、これまでの感染者数は1人にとどまっている。トンガ政府は、支援を通じて感染が拡大することに懸念を示しているという。NZ政府は現地の人との接触を避けるため、輸送機に対し、空港で物資を降ろした後、すぐに撤収するよう命じた。

 遮断されていた通信は、一部が復旧した。現地を管轄する通信会社は19日、海底ケーブルの代わりに衛星回線を利用した国際通信が可能になったと発表した。ただし容量は限られ、噴火以前の水準の通信状態には戻っていないという。

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