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Dr.三島の「眠ってトクする最新科学」

医療・健康・介護のコラム

夢を見るメカニズム――こんな時代だから、睡眠中ぐらいは良い夢をたくさん見たい、ですよね――

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睡眠中の脳の活動

 医学・生理学的には、レム睡眠中の夢が鮮明で、ノンレム睡眠中の夢はボンヤリしている理由の一つは、睡眠中の大脳皮質(後頭葉の視覚野)の活動の違いによると言えます。私たちが物事を考えたり、記憶したりなどの行為は主に大脳皮質で行っています。物を見て、それが何であるか認識するのも大脳皮質の役割です。睡眠中の脳活動を特殊な方法で測定すると、覚醒中と比較してノンレム睡眠中の脳活動は全体的に低下しますが、不思議なことに視覚野の一部や情動をつかさどる脳部位の (へん)(とう) 体は、レム睡眠中にも覚醒時に近いレベルで活動しており、そのために鮮明で、時に生々しい夢を見やすいと考えられています。

 お正月には初夢の話題が出ますね。いつ見た夢を初夢とするかは「大みそかから元日」「元日から2日」「2日から3日」など諸説あるようですが、思い出せるかどうかは別にして、夢はかならず毎晩見ています。自分にとって「よい夢」を初夢に決めてしまっても構わないのかもしれません。

 よい初夢を見るコツは、夜更かしをしない、酒を飲み過ぎない、寝る前に大騒ぎしないことです。どれも年末年始にはなかなか難しいことですが、来年の初夢のために参考にしてください。(三島和夫 精神科医)

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三島和夫(みしま・かずお)

秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授

 1987年、秋田大学医学部卒業。同大助教授、米国バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事。著書に『不眠症治療のパラダイムシフト』(編著、医薬ジャーナル社)、『やってはいけない眠り方』(青春新書プレイブックス)、『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』(共著、日経BP社)などがある。

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