医療大全
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ALSになった医師<1>再び人のために生きる
かつては、寝たきりの患者の自宅を訪ねて診療し、温かい笑顔で寄り添っていた。千葉県八千代市の医師、太田守武さん(50)は、42歳の時に全身の筋肉が衰えていく難病「筋 萎縮 性側索硬化症」(ALS)と診断され、今は自身が訪問診療を受けている。

ALSになる前、研修医として働いていた頃の太田さん(2006年)=本人提供
ALSは、体を動かすための神経が徐々に壊れ、全身の筋肉が萎縮する病気。進行すると呼吸するための筋肉も働かなくなり、人工呼吸器が必要になる。
太田さんは、早稲田大学大学院で義足を研究していた。その頃、母親が運営する障害者施設の利用者から「福祉に詳しい医者がいてくれたらいいのに」と言われ、医師を志した。塾講師を経て、医学部に入学し、34歳で医師になった。
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