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大人の健康を考える「大人び」

医療・健康・介護のコラム

マラソン夫婦(5)コロナ禍でも筋力落とさない…自宅で腹筋、スクワット

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  このシリーズでは、内田さん夫妻の日常生活での工夫などを交えながら、高齢者向けに健康づくりの秘訣を紹介します。(松田俊輔)

 フルマラソン完走時に夫婦の合計年齢が「170歳30日」という最高齢のギネス世界記録を持つ大阪府枚方市の内田 昌詞まさつぐ さん(88)、良子さん(85)夫妻に、新型コロナウイルス感染症の対策を聞いてみた。

 「新型コロナは高齢者のリスクが高いとされているので、若い人よりも強く意識している」と昌詞さん。昨年6月、かかりつけ医で米ファイザー製ワクチンの2回接種をそろって済ませ、日常でもマスク着用や手指の消毒などの基本的な対策は欠かさない。

 「3密」を避けるために、近所の移動は徒歩や自転車を使うようにし、外食も控えている。換気が十分であれば感染のリスクは低くなるとされるが、「リスクをゼロにするよう努力している」。

 緊急事態宣言の発令時には、通い慣れたジムが休みとなり、マシンを使ったトレーニングができなくなった。高齢になると落ちた筋力を取り戻すことが難しい。筋力を維持するため、自宅でできる腹筋やスクワットなどの筋トレのメニューを考え、実践したという。

 他人との会話の機会が減ると気分が落ち込みがちだ。近所の人と出会った時には、十分な距離を保ったうえで、声を出してあいさつすることを心がけている。

 新型コロナの影響で目標にしていたマラソン大会は軒並み中止になったが、「楽しみが少し延びただけ」と前向きにとらえた。次の大会まで筋力を落とさないことを新しい目標にして、ランニングを続けた。「大会がなくても、やることは同じでした」と昌詞さんは笑う。

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