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新型コロナ 検査の2年<6>新病原体 想定した訓練を…東邦大教授 舘田一博さん
Q&A

1985年、長崎大医学部卒。2011年から現職。21年4月まで日本感染症学会理事長を務めた。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会委員。
新型コロナウイルスの流行初期、日本では海外に比べて検査数が少ないことが社会問題化した。日本感染症学会理事長を務めた東邦大教授の舘田一博さん(61)に、その原因や、今後の備えについて聞いた。
――2019年12月、中国・武漢で原因不明の肺炎が見つかり、20年1月には新型コロナの感染者が日本で初めて確認されました。最初の印象は。
「中国では時々、新たな感染症が報告されていました。重症度や感染力は、全く分かりませんでした。人から人へ感染すると分かり、対策が本格化した時も、どこまで広がるかは想定できませんでした」
――日本で検査が不足し「目詰まり」と言われた原因をどう考えますか。
「日本では、普通の病院の検査部などではPCR検査があまり行われていませんでした。急に大規模に実施するのは困難だったと思います。日本特有の事情があったのです」
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