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教えて!ヨミドック

医療・健康・介護のニュース・解説

馬刺しやローストビーフも…妊婦に生肉は禁物 感染で赤ちゃんの目や脳に重い障害の恐れ

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教えて!ヨミドック

   つわりがひどかったけど、落ちついてきたわ。今日は生のお肉を食べたい気分。

  ヨミドック  よかったですね。でも、馬刺しのような生肉や、ローストビーフ、レアのステーキなどの十分に加熱していない肉は、食べないようにしましょう。

   どうして?

   生肉には、「トキソプラズマ」という寄生虫がいる可能性があります。小さ過ぎて、目には見えません。妊婦が初めて感染すると、おなかの赤ちゃんも感染する可能性があります。

   嫌だ、それ。

   感染したばかりの猫のフンにも潜んでいるので、庭や砂場の土をいじったら、しっかり手を洗いましょう。

   感染したら、症状は?

   妊婦に症状が出ることは、ほとんどありません。感染の有無は抗体検査で調べます。多くの医療機関で検査が受けられます。

 妊婦が感染しても、おなかの赤ちゃんは感染しないことがありますが、赤ちゃんが感染すると、目や脳に重篤な障害が出る恐れがあります。心配なら、かかりつけ医に相談してください。

   それ以外に気をつけることは?

   ウイルスも要注意です。小さな子どもの唾液や尿から「サイトメガロウイルス」に感染することがあります。おなかの赤ちゃんが感染すると、難聴などの重い障害が出る可能性があります。

   怖いわね。

   上の子がいる場合、その子の食べ残しを食べないなど注意しましょう。乳幼児と触れ合う仕事の人も気をつけてください。

 ただ、子どもの唾液に触れても、せっけんで手洗いすれば大丈夫です。神経質にならないでくださいね。

   わかったわ。

   早い段階で赤ちゃんの感染がわかれば、適切な治療につなげられます。

 赤ちゃんが感染しても、お母さんは自分を責めないでください。医療者や行政からの啓発は十分とは言えません。家族や職場の人も感染リスクを理解しないと、妊婦の努力だけでは防ぎきれません。

   みんなは、どうしているの?

   トキソプラズマとサイトメガロウイルスの患者会「トーチの会」のホームページに、感染予防の注意点や体験談が紹介されています。

 (大沢奈穂/取材協力=森内浩幸・長崎大教授、渡辺智美・トーチの会代表)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト、ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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