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失職中、次の仕事が見つかるまで不安…失業給付など支援策の仕組みは?

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失職し就職までの生活が不安…失業給付など経済支援策を利用

  失職中で、次の仕事が見つかるまでの生活が不安です。

  安心して就職活動できるように雇用保険に「失業給付」という仕組みがあります。離職時の年齢や賃金額などに応じて、離職前6か月間の賃金合計を180で割った「賃金日額」の50~80%を一定期間、受け取れます。離職前に雇用保険に原則、「2年間に12か月以上」加入していることが条件ですが、解雇や倒産など会社都合の場合は「1年間に6か月以上」です。給付日数は雇用保険の加入期間や年齢、離職理由などに応じて、90~330日の範囲で決まります。

  私の場合、新型コロナウイルスの影響を受けた失職です。

  この影響で解雇や雇い止めに遭った労働者は累計12万人(見込みを含む)を超えました。コロナ下の特例で、会社都合による離職の場合は給付日数が60日(一部は30日)延長されます。

  雇用保険の加入期間が足りず失業給付を受けられない場合、支援はありますか?

  再就職に向けた職業訓練を受けながら、月10万円の生活支援金を受け取れる「求職者支援制度」があります。次の仕事が決まらないまま、失業給付が切れた人なども対象です。

 ハローワークに求職を申し込み、職業訓練などの支援が必要だと認められることが条件です。職業訓練として、パソコンや医療事務、介護職などの訓練を2~6か月、無料で受講できます。

 支援金を受給するには、「本人収入が月8万円以下」などの要件があります。3月末までは、コロナ下の時限措置として収入基準などの要件緩和が適用されます。

  会社が給料などを支払わずに倒産した場合、救済されますか?

  未払いの給料や退職金の一部を国が企業に代わって支払う「立て替え払い制度」があります。倒産の6か月前の日から起算して2年間に退職した人が、未払い賃金総額の8割を受け取れます。ただ退職時に30歳未満の人は88万円、45歳以上の人は296万円などと、受給できる金額に上限が設定されています。退職6か月前からの未払い分が対象で、ボーナスは含まれません。請求できるのは、倒産翌日から2年以内です。2020年度には、倒産した1791社の2万3684人が受給しました。

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