石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」
医療・健康・介護のコラム
「結婚は失敗だった」と思っているあなたへ
結婚に関しては、多くの有名人が名言を残しています。多くは結婚に対してネガティブなものです。それほど、人生において結婚は困難な行事と言えるのでしょう。
宝くじの当たる確率の方が高い?
私の外来に来られる妻は、夫の上から目線の言動などで体調を崩していますので、おそらく結婚は失敗だったと思っているでしょう。中には、真剣に夫の早逝を望んでいる方もいます。しかし、傍から見れば幸せそうな結婚生活をしている女性と話をしていても、「土日は夫が家にいるだけで息苦しい」とか、「リモートワークで夫の在宅時間が増えて息が詰まりそうだ」などという言葉を聞きます。
また、今は夫婦仲が良くても、「定年後が心配だ」と考えている妻は少なくありません。私の知っている「幸せな結婚を過ごした妻」の多くは、夫が早逝しています。幸せなうちに夫が旅立って、その思い出を胸に生きている方々です。そういうことを考えると、本当に幸せな結婚生活を継続できている方は、そう多くないのかもしれません。
ここで私の気に入っている名言を紹介します。
「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。 宝くじなら当たることもあるのだから」 (バーナード・ショー)
皆さんの中にも、「自分の結婚は失敗だった」と思っている方は多いに違いありません。おそらく今も昔もそうなのでしょう。英国の劇作家バーナード・ショーに言わせると、まだ宝くじの当たる確率の方が高いようです。だから皆さん、気を落とす必要はありません。
ドイツの哲学者リヒテンベルクも結婚にまつわる名言を残しています。
「恋は人を盲目にするが、結婚は視力を戻してくれる」
リヒテンベルクの言うように、恋愛中は相手のどんな言動やしぐさもいとおしく見えます。そしてついに結婚を決意してしまうのです。いざ結婚をすると、現実が見えてがっかりするものなのでしょう。しかし、恋愛中に冷静な判断をすれば、結婚する人の数が減るに決まっています。つまり、冷静な判断をしないことが、結婚をするひけつなのかもしれません。
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