町田忍の昭和回想
健康・ダイエット・エクササイズ
寒い夜 おでんのにおい 声かける
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
屋台
子どもの頃には、普通の住宅街にも屋台引きが出ていた。昼は焼き芋、夜は夜鳴きそばといったものだ。昼は友達と一緒に、買うわけでもないのに屋台について歩いた。夜になるとチャルメラの音で、屋台が来たことが分かった。
昔の屋台は、アセチレンランプという特殊な照明を使っていた。カルシウムカーバイドと水を反応させて出来たガスを燃やすもので、ろうそくとは違う、強烈で勢いのある明かりだったのが印象に残っている。
写真は15年ほど前に新宿で見かけた、ラーメンの屋台。絵は30年前に北千住で見かけたおでん屋台だ。最近はめっきり屋台を見かけなくなった。規制が厳しくなり、店主の高齢化も進んだようだ。
最近はミニバンを改造したキッチンカーが現れたが、おしゃれすぎて「別の物」と感じてしまう。
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