東ちづる 山あり谷ありダイアリー
医療・健康・介護のコラム
まさに天敵!? がんよりも手術よりも…点滴が恐ろしい
看護師さんと悪戦苦闘
看護師さんには、これで伝わります。間違いなく、ベテランさんがお越しくださいます。そして、私の両腕を交互に審査し、血管との相性を確かめてくださいます。だいたいの看護師さんが、うーんとうなっちゃいます。
私だって努力を怠りません。針ウェルカム大作戦です。ホッカイロを腕にあて温める、バーベルを握ったつもりで肘から腕を上げ下げ、手のひらグッパッグッパ、「うまくいきますように」と神頼みしたりと、できる限りの準備をします。
それでも、看護師さんは血管をにらみつつ、「細いわね」「奥のほうね」「逃げるわね」と、両手にブスブスと何度も針を刺すことになります。針を刺したまま、縫うように血管を探すこともしばしば。入った!と喜んだのもつかの間、液が血管から腕の中で漏れていたりします。
痛いです。涙が頬を伝います。看護師さんの額に汗がにじみます。お互いに「ごめんなさいね」と謝っちゃったりします。最終的に、手首の内側や手の甲に針を刺すこともあります。その位置によっては、手が自由に動かせなくなります。
一滴の美しさ…「生」を実感
そんな苦労の末に私とつながってくれた点滴は、いとおしいものです。チューブから針を通って、血管へ入り、体に染みていく、その一滴一滴は、本当にありがたい。それに、美しい。特に昼間の点滴。窓から刺す光が、点滴パックから落ちる一滴をキラキラと輝かせます。
針も血管も細いので、通常よりも時間がかかります。その分、「生きてるなあ」としみじみします。写真もスマホで何十枚も撮りました。ドラマチックに撮れた写真はテンションも上がります。看護師さんにも自慢げに見せ、笑いながらも感動。一緒に闘った同志ですから。
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浪花のコーチャン
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私も胃がんで2回も手術入院しましたが、東さんと同様に点滴だけが嫌いでした。1回目の手術直前の病室での点滴では、看護師さんが交代して四苦八苦したため、内視鏡室に点滴スタンドをゴロゴロと必死に押して、急いで向かったのを思い出しました。また、利き腕側に点滴を入れられた際のトイレ利用にも四苦八苦でした。母が入院した際、点滴による両手、両足の皮下出血が、とても痛々しかったのも記憶に残っております。医療業界の皆様にどうかお願いいたします。点滴確保の画期的な手技とツールの開発に努力していただくよう希望します。
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