大人の健康を考える「大人び」
医療・健康・介護のコラム
マラソン夫婦(4)夕食「週の半分は魚で半分は肉」…たんぱく質をしっかり
このシリーズでは、内田さん夫妻が、日常生活で取り組むトレーニングの実例などを交えながら、高齢者向けに健康づくりの秘訣を紹介します。(松田俊輔)
フルマラソン完走時に夫婦の合計年齢が「170歳30日」という最高齢のギネス世界記録を持つ大阪府枚方市の内田昌詞さん(88)、良子さん(85)夫妻。いつまでも元気に走り続けるため、食事や睡眠などの日常生活でも気を配っていることがあるそうだ。
まずは食事について。「朝食は1日のエネルギー源」と夫妻は口をそろえる。パンやチーズ、フルーツ、野菜、ヨーグルトなどに、豆乳と蜂蜜などを混ぜた特製ドリンク、野菜ジュースなどをあわせる。子どもや孫も驚くほどのボリュームという。
昼食は、軽めに済ませることが多いが、ジムでのトレーニングや河川敷でのランニングを終えた後の夕食は、しっかりと食べる。メインのおかずは、週の半分は魚で、残り半分は肉と決めている。夕食までにおなかがすいても、甘い菓子やケーキなどの間食はしないようにしている。
食事を取る際のポイントは、たんぱく質をしっかり取ることと、栄養が偏らないようにすること。きちんと消化し、栄養を吸収できるよう、1時間ほどかけてゆっくり食べるようにしている。
食事以外では、生活のリズムを崩さないことを大事にしている。朝は午前7時半頃に起床し、夜は午後11時頃に寝るよう心がける。日中しっかり体を動かしておけば、早い時間でも寝つけず困ることはないという。体を温かくして寝られるよう、お風呂は就寝前に入るようにしている。
「日常生活も、マラソンと同じ。リズムを守ることが大事」と昌詞さんは話す。
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