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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

おなかのトラブル(3)子どもの嘔吐 黄色や緑色なら急いで受診を…腸閉塞の可能性

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  このシリーズでは、大阪母子医療センターの恵谷ゆり消化器・内分泌科主任部長に聞きます。(聞き手・石川千佳)

 吐いてしまう病気の代表が胃腸炎ですが、下痢は数日長びくことがあっても 嘔吐おうと は半日程度で落ち着くことが普通です。1日以上、嘔吐が続く時は小児科を受診してください。

 嘔吐が頻回だったり、下痢を伴っていたりすると脱水症になりやすくなります。脱水症になると顔色が悪くなり、尿の量が減ります。嘔吐の合間に、少量ずつ何回かに分けて小児用イオン飲料などの水分を与えましょう。水分がとれずぐったりしているようなら病院で点滴してもらいましょう。

 嘔吐が治まったら、おかゆやうどんなど消化のよい食事から試してください。油が多いものは胃にたまりやすいので、避けた方が無難です。ミルクは薄める必要はありません。

 胃と食道のつなぎ目にある「 噴門ふんもん 」が緩みやすい体質や、胃の上の方が横隔膜から胸の中にはみ出てしまう「食道 裂孔れっこう ヘルニア」などの場合、胃の内容物が食道へ頻回に逆流して嘔吐する「胃食道逆流症」になることがあります。胸焼けのほか、口の中に苦みやすっぱみを感じることがあります。重症の場合は逆流性食道炎を起こすこともあるので、内視鏡検査で調べます。

 胃の出口の「 幽門ゆうもん 」から腸の内容物が胃に逆流することは通常はありません。腸液は胆汁のために黄色や緑色をしているので、もし吐いたものの色が黄色や緑色の場合は腸から逆流していることになります。単に嘔吐が強くて腸液が少し混じることもありますが、おなかが張って強い腹痛を伴っている場合は腸 閉塞へいそく を起こしている可能性があるので急いで医療機関を受診してください。

恵谷ゆり 日本小児科学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医

【略歴】
 恵谷ゆり(えたに・ゆり) 日本小児科学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。大阪市立大卒。大阪府立急性期・総合医療センター(現大阪急性期・総合医療センター)小児科、大阪母子医療センター消化器・内分泌科に勤務し、2017年から現職。

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