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医療・健康・介護のコラム

[俳優 河相我聞さん](下)「親子でキャンパスライフ」に憧れて…42歳で高卒認定試験に挑戦

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 俳優の河相我聞さんは、2017年に42歳で高卒認定試験に合格しました。次男の唯円ゆいえんさんの中学卒業後の進路について、親子で話し合ったことがきっかけだそうです。自身は小学3年から不登校だったという河相さんは、30年ぶりに勉強に打ち込んでみて、どんなことを感じたのでしょうか。(聞き手・飯田祐子、撮影・小倉和徳)

次男が「高校に行かない」と宣言

 ――40歳を過ぎて高卒認定試験を受験。どんな思いがあったのでしょうか。

 次男が中学3年になる時、「高校に行かないで働きたい」と言い出しまして。「将来は何になってほしい」といった気持ちはなかったものの、親としては、人生の選択の幅は広げておいてあげたい。そのつもりで学費も用意していましたし。まあお金の話はさておくとしても「高校くらいは出ておいた方がいいんじゃない?」と、けっこうしつこく勧めたのですが、本人の気持ちは揺らぎませんでした。

 考えてみたら、中卒の父親が何を言っても説得力がないんですよ。それで、まずは自分が高卒認定試験に合格してみようと思ったわけです。次男が「やっぱり高校に行っておけばよかった」とか、興味のあることを専門的に学びたいとか考えた時に、父親として何かアドバイスができたらいいなと。

 ――河相さんのお兄さんも高卒認定試験の前身の大学入学資格検定(大検)に合格した後、医大に進んだそうですね。

 8歳上の兄は僕なんかとは比べ物にならないくらい優秀だったのですが、高校を中退したんです。

 当時、兄は両親に反発していて、部屋の入り口にバリケードを築いて一切の接触を拒むほどの荒れっぷりでした。それでも、もともと頭のできがいいので、大検を経て地元の埼玉医科大学に入学し、医師になりました。

 兄なら難なく受かる試験だったかもしれませんが、こちらは小学3年で学校に行くのをやめて以来、机に向かって勉強するなんて三十数年ぶりです。特に数学はちんぷんかんぷんで、あまりの難解さに奇声を発しながら取り組みました。

 2017年夏の試験では、全8科目中7科目が合格。数学だけ取りこぼしてしまいましたが、我ながら善戦したと思います。数学については、スクーリング(講義)などを受けて単位を取り、合格しました。

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