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Dr.イワケンの「感染症のリアル」

医療・健康・介護のコラム

それでもオミクロン株には強固な対策が必要だと考える理由

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感染しやすく 重症化しにくい

 前回、オミクロンという新しい変異株が出現しましたよ、でも、どういう変異株なのかはよく分かってませんよ、という話をしました。で、だんだんオミクロンのことが分かってきました。

 まず、伝播(でんぱ)のスピードですが、これは以前から指摘されてきたように、従来の株に比べると速いようです。世界各地では、オミクロン株がこれまで独占的に感染を起こしてきたデルタ株を凌駕(りょうが)する勢いで感染を広げています。 英国では1日の感染者が11万人を突破、ものすごい勢いで感染を広げています。

 一方、オミクロン株はデルタ株に比べると重症化リスクは低いのではないか、という研究結果が複数発表されています。南アフリカスコットランドイングランド の患者のデータによると、いずれもデルタ株に比べると入院リスクは低かったのです。

 ただし、いずれも高齢者のデータは十分ではありませんから、高齢者に感染すると、やはり重症化しやすい可能性は残っています。とはいえ、現時点では、「オミクロンは感染しやすく、重症化しにくい」という性質がある、と推測しておいてもよさそうです。

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岩田健太郎(いわた・けんたろう)

神戸大学教授

1971年島根県生まれ。島根医科大学卒業。内科、感染症、漢方など国内外の専門医資格を持つ。ロンドン大学修士(感染症学)、博士(医学)。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院(千葉県)を経て、2008年から現職。一般向け著書に「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法」(中外医学社)「感染症医が教える性の話」(ちくまプリマー新書)「ワクチンは怖くない」(光文社)「99.9%が誤用の抗生物質」(光文社新書)「食べ物のことはからだに訊け!」(ちくま新書)など。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパートでもある。

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