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支援学級に「生きる価値なし死ぬしかない」、担任の暴言放置…学校側の対応問題視

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 兵庫県姫路市立城陽小学校の特別支援学級で、元教諭の男性(39)(懲戒免職)が児童らに体罰や暴言を繰り返していた問題で、専門家による検証委員会が24日、市教委に意見書を提出した。これまで確認された34件の体罰・暴言を前提に、男性の教諭としての資質を疑問視する内容で、学校の管理職と市教委の対応についても「重大な問題があった」と指摘した。(北野浩暉)

支援学級に「生きる価値なし死ぬしかない」、担任の暴言放置…学校側の対応問題視

西田教育長(左)に意見書を手渡す立花委員長(姫路市で)

 特別支援学級の担任だった元教諭は2018年4月~21年6月、児童に「生きる価値なし。死ぬしかない」などと暴言を浴びせたり、プールの授業で怖がっている児童の頭を押さえて無理やり水につけたりするなど、児童6人に対して計34件の暴言や体罰を行った。同僚には管理職に報告しないよう口止めしていた。

 意見書は、元教諭が数多くの暴言や体罰に及んだ点について、「暴力や暴力的言動を許容する指向を有していた」とした上で、「障害のある児童を担当する資質に問題があったと言うほかない」と断じた。

 学校の管理職についても、元教諭の行為を知った同僚から18年度以降、6回報告を受けたにもかかわらず、いずれも口頭注意にとどめ、詳細なメモを見せられるまで市教委に報告しなかった点を問題視。「『事なかれ主義』とも言うべき心情が放置につながった」とした。

 その上で、「体罰や暴言を知った教職員が安心して情報提供できる制度が不足していた」と市教委の体制の不備も指摘した。

 

 検証委の立花隆介委員長(弁護士)は24日、市教委の西田耕太郎教育長に意見書を手渡し、記者会見を開いた。立花委員長は会見で、「児童の人格形成や成長に大きな影響がある時期に、長期間にわたって体罰や暴言が発覚しなかったのは重大な問題」と言及。西田教育長は「厳しい指摘を受け止め、今回のようなことが二度と起こらないようにしたい」と語った。

 続いて、城陽小の湊泰宏校長も記者会見を開き、「児童や保護者らに申し訳ない。(元教諭の同僚から)報告を受けても指導の範囲と考えていて、認識が甘かった」と改めて謝罪した。

 市教委は今後、意見書を参考に「姫路市体罰のない学校園づくりのための検討会議」を進め、来年3月までに再発防止策をまとめる。

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