記者出前レク
回想サロン
大阪万博の行列は「辛抱と長蛇」だった~千葉・船橋市北図書館で出前レク
よみうり回想サロンの出前レクが、11月20日、千葉県船橋市の「船橋市北図書館」で開かれました。
会場では新型コロナウイルスの感染防止のため、マスク着用のほか、座席の間隔を空けるなどの対策もとられました。
読売新聞クロスメディア部の山本淳一記者が進行役となり、昭和40年代を振り返りました。
まず、話が盛り上がったのは、昭和40年代前半に英国のバンド「ザ・ビートルズ」やモデルのツイギーらが来日した影響で、男性、女性とも若者の服装や髪形が大きな変化を遂げたことです。
参加者の男性は「ビートルズ以前は、男はみんな短髪でした。彼らの影響で、マッシュルームカットの男性が増えたことが印象的でした」と振り返りました。また、女性の間で大流行したミニスカートについて、「意気揚々とはいていました」という女性は、「みんながはいていたので、それほど抵抗感はありませんでした。短いスカートって案外爽快で、流行に乗っているという楽しさもありました」と話してくれました。別の男性は「女性の服装がかなり変わったと感じたものでした。明るく、派手になり、街中がカラフルになったように感じました」と、懐かしそうでした。

「ハイウェー時代の幕開け」などの話題で盛り上がった記者出前レク(11月20日、千葉・船橋市北図書館で)
昭和44年、東名高速道路全線が開通したことで、「ハイウェー時代の幕開け」を実感したという人がたくさんいました。
「夫がドライブ好きでした」という女性は、「毎年のように、各地の国民宿舎などに車で出かけました。夫が運転して、私が助手席で地図を見ながら道順を示していました。今でも写真を見ながら思い出しています」と、顔をほころばせながら語ってくれました。
東名と名神高速を夜間に運航する高速バス「国鉄ドリーム号」が開業したのも、この頃です。当時、利用したという男性は「車内にはトイレや無線電話があり、座席に足置きもあって、設備が充実していました」と話してくれました。翌朝は定刻通りに京都に着いたので、驚いたそうです。
昭和45年に開かれた大阪万博は、この日の「回想サロン」参加者の多くも訪れたそうです。ただ、主な展示館は軒並み長蛇の列で、皆さんの思い出も行列の長さや混雑した会場に関するものが目立ちました。
ある男性は「とにかく混んでいました。万博のテーマは『人類の進歩と調和』だったが、行列が『辛抱と長蛇』と皮肉られていました」と振り返りました。
女性陣からは「本当に疲れました。有名な展示館は待ち時間が長かったので、結局入れませんでした。みんなで楽しく出かけたことだけで、いい思い出です」という声や、「夫と二人で行きました。来場者の多さがまるで凶器のように思えるほどでした。アメリカ館が人でいっぱいで、インド館でやっと食べ物にありついて、ほっとしました」など、皆さんが、つい最近の出来事のように話していたのが印象的でした。
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