町田忍の昭和回想
回想サロン
太鼓打ち なにわの心 見せ続け
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
くいだおれ人形
昭和25年に登場したと言われる、イラストのくいだおれ人形。大阪・道頓堀の飲食店が看板代わりに作ったが、今では大阪を象徴する名物になった。店はなくなったが、別のビルに移って、今も太鼓をたたいているそうだ。
初めて大阪に行った昭和43年、その存在を知った。その頃はまだ、東京ではほとんど知られていなかったと思う。
首を振り、派手な服装で太鼓をたたく。妙にリアルで眉毛や口も動く。最初に見た時はぎょっとしたが、目立ってなんぼの大阪っぽさ、いかにもなにわの人気者だと、納得もした。
それから30年ほどあとに再訪した際、そばのショーケースに身長約30センチのミニ人形が飾られているのに気付いた。写真のものだ。縮小版というには、顔立ちが違いすぎる。店員に聞いてみたが、ミニ人形の由来は分からないという。
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