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肩こりの原因に「ファシア」?…筋肉覆う組織 「ゆるさ」保つには

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教えて!ヨミドック-211016

   肩こりがひどいの。長時間のデスクワーク、ストレス、運動不足。肩甲骨周りを緩めるマッサージも、効果は一時的だし……。

  ヨミドック  お困りですね。肩こりの原因として最近、「ファシア」が注目されています。

   ファシア?

   私たちの臓器や骨、血管、筋肉などをくまなく覆っている、コラーゲンを多く含んだ「ゆるゆるな組織」の総称です。みかんの皮をむくと、食べる部分の房の外側を、薄い膜と白いスポンジ状の筋が覆っています。この膜と筋を合わせた部分がファシアのイメージです。

   なるほど。

   ファシアが“潤滑油”の役割をするので、筋肉はスムーズに動きます。

 ところが、運動不足などで余分な水分がファシアにたまり、むくんだ状態になると、本来の「ゆるさ」が失われ、筋肉を圧迫して凝りや痛みを起こすのです。肩甲骨につながる筋肉のファシアは特に、そうなりやすいんですよ。

肩こりの原因に「ファシア」?…筋肉覆う組織 「ゆるさ」保つには

   毎日、簡単にできる解消法ってないかしら。

   この部分のファシアにアプローチして、本来の姿を取り戻してあげましょう。「ファシアゆるゆる体操」をお勧めします。たった三つ、1日30秒の体操で、体の深いところにある二つの深層筋(肩甲挙筋と 菱形りょうけい 筋)のファシアをほぐします。

   1日30秒。いいわね。

   準備として、肩甲骨の可動域を広げておきます。片腕を上に上げ、手のひらを前に向けて肘を伸ばします。そこから体と平行に、5秒ほどかけ、大きな弧を描くようにして下げていきます。これを3~5回。

 体操はまず、両肘を肩より少し上に上げます。次に、両肘をゆっくりと後ろに引く。最後は、そのまま肘を下げます。これも3~5回行ってください。上がりにくい人は、両肘を肩の高さに引き上げるだけで結構です。

 無理せずに、ステップアップさせましょう。

   すごい。簡単!

   コロナ禍で、在宅ワークが増えました。1時間に1回は背伸びをしたり体を動かしたりして、長時間、同じ姿勢でいないことも大切です。

 (鈴木敦秋/取材協力=遠藤健司・東京医科大学整形外科准教授、松岡佑嗣・松岡整形外科・内科リハビリテーション院長)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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