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病院での出火原因は放火が最多…日本病院会調査、患者とトラブルの例も

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 医療施設での火災はこれまでも起きており、放火によるものも少なくない。

 東京都八王子市の東海大学医学部付属八王子病院で2014年11月、男が病棟の廊下に発炎筒を投げつけて放火。天井や壁などを焼いたが、スプリンクラーが作動してすぐに消し止められ、けが人はなかった。男は通院中の患者で、事件以前から病院側に繰り返し苦情を言っていたとされる。

 大阪市でも11年3月、天王寺区の8階建てビル6階のクリニックで、男が診療室の床に灯油をまき、火を付ける事件が起きた。クリニック内にいた患者ら約40人は避難して無事だった。男には来院歴があった。

病院での出火原因は放火が最多…日本病院会調査、患者とトラブルの例も

火災のあったビルの前に集まる消防隊員たち(17日午前11時31分、大阪市北区で)=宇那木健一撮影

 相次ぐ病院での火災を受け、全国約2500病院が加盟する日本病院会(東京)は、約50年間に会員病院96か所で発生した102件の火災を18年に調査。出火原因では放火が33件で最も多く、病室やトイレに火を付ける事例が目立ったが、待合室や非常階段もあった。

 日本病院会は調査結果などを踏まえ、放火の防止策などを盛り込んだ指針を策定。「医療施設は消毒用アルコールや医薬品のほか、機器が多数設置されており、多様な出火危険に配慮しなければならない」とし、「放火に対しては、危険物の持ち込みをさせないことが重要な防止対策。院内の整理整頓などで放火されない環境づくりが重要だ」と医療施設に呼びかけている。

 大阪府内にある総合病院の60歳代の病院長によると、患者が治療内容や医師の説明に納得しない場合に病院側ともめることがあるという。病院長は「患者の状態によっては被害妄想を抱くことがあり、治療状況を踏まえたより慎重な対応が必要になる」と話している。

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