常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
妊娠・育児・性の悩み
女性に多い尿潜血 健診で「陽性」でも症状なし…放置して大丈夫?
30歳代後半のBさんは健診の尿検査で異常があり、医療機関で再検査をするよう指摘されたといって来院された。自覚症状もないので放置しようかと思ったが、家族に心配され来院したという。検査結果を見せていただくと、尿潜血(+)、尿たんぱく(+)であった。
試験紙で大まかに判定
会社や学校の健診で行う尿検査は、一般的に試験紙法といって尿に試験紙を浸し、色具合の変化で診断する方法だ。そのため数値ではなく、正常に比べた色の濃さにより、(±)、(+)、(++)……と、大まかな結果となる。
運動や風邪などによる体調変化、脱水でも検査に影響が出て、陽性となる場合がある。健診では当日の朝に飲水制限がある場合も多く、脱水気味により軽度の陽性、つまり(±)や(+)となることは珍しいことではない。また月経により尿潜血は陽性となるが、潜血が陽性であると、同時に尿たんぱくも陽性を示すことがある。尿潜血は女性では10%ほど陽性になるが、実際になんらかの疾患が原因となっているのは2%ほどと言われる。
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