記者出前レク
回想サロン
アイビールックで男性ファッション誌に載った~埼玉・和光市図書館で出前レク
よみうり回想サロンの出前レクが、11月14日、埼玉県和光市の「和光市図書館」で開かれました。昨年に続いて2回目の開催です。
会場では新型コロナウイルスの感染防止のため、マスク着用のほか、座席の間隔を空けるなどの対策もとられました。
読売新聞クロスメディア部の山本淳一記者が進行役となり、昭和40年代を振り返りました。
昭和41年に来日した英国のロックバンド「ザ・ビートルズ」は、当時の人たちの生活の様々な面に影響を与えたようです。参加者の女性は「ポール・マッカートニーが、かわいらしかった。大学生の息子を散髪して、ポールのようにマッシュルームカットしてあげました」と話してくれました。別の男性は「英語の先生はビートルズが大好きで、『抱きしめたい』の歌詞を黒板に書いて、クラスみんなで歌いました。私もレコードを買って、英語の歌詞の意味を調べたものでした」と懐かしそうでした。
メンバーのジョージ・ハリスンと誕生日が同じだという女性は「初恋の男性がビートルズのファンでレコードをたくさん持っていました。彼に借りたレコードを録音するため、父にオープンリールのテープレコーダーを買ってもらいました。『みんな静かにして!』と言って、レコードをかけて、録音しました。歌詞も全部写したけど、勉強に役立ったかどうかは分かりません」と笑みがこぼれました。
当時の男性ファッションの話題でも大いに盛り上がりました。ジャケット姿がおしゃれな男性は「若いころ、友人と2人でアイビールックを着て、西銀座デパートの前を歩いていたら、雑誌社のカメラマンが撮影してくれました」と、写真が掲載された当時の雑誌を披露してくれました。この雑誌は、現在も人気の男性誌「メンズクラブ」(ハースト婦人画報社)で、この男性の写真が掲載された第45号までは隔月刊でしたが、若い男性のファッションへの関心の高まりから、次号から月刊になったそうです。
若い男性の間では「VAN」ブランドのジャケットが大流行しましたが、「JUN MENブランド派だった」という男性もいました。この男性は「VANはスポーツ、JUN MENは音楽をやっている人が着るイメージでした」と話してくれました。JUN MENを着て、髪を伸ばしていたこの男性は、就職が決まって、髪を短くして会社に行ったら「もっと短くしなさい」と言われて驚いたそうです。当時は、長髪のまま就職活動をする人が多く、就職先が決まってから髪を切る人が多かった時代でした。
実施後のアンケートでは、「ゆったりと昔の思い出をたどることができて、幸せな時間だった。他の参加者の当時の経験も共有できて楽しかった」「懐かしい当時のことをたくさん思い出すことができた」「ぜひ、続きを開催してほしい」などの声が寄せられました。
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