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松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

サツマイモすいとん、のどに詰まるので工夫を…歯切れの良い食感に

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 小学校栄養士の松丸奨です。今日は、野菜たっぷりのおいしい汁物レシピ「サツマイモすいとん」のご紹介です。すいとんにサツマイモを混ぜることで、歯切れの良い食感になります。モチモチのお餠の食感はおいしいものですが、お正月にたくさん食べて飽きてしまった時に重宝するのがこのレシピです。のどに詰まりにくいので、小さなお子さんやご高齢の方にもおすすめしています。白玉などは子どもに人気ですが、大量調理の際は、のどに詰まってしまう子がいないか、いつも心配で、小さく作るか、それともこのようにサツマイモを混ぜてイモすいとんにするなど、工夫をしています。日々の食事は、安心安全に食べられるというのが大切なポイントですね。

 さて、すいとんはボリュームがあるので、栄養価的にもおなか的にも大満足の一品です。

 サツマイモを切ったときに出てくる白い液はヤラピンです。ヤラピンには腸の動きを活発にし、便を軟らかくする働きがあるため、食物繊維とともに便秘解消に効果的です。ビタミンC、E、βカロテンも含まれているので、活性酸素の害から体を守る働きを高めることができます。

 味付けは、(A)の調味料を全て入れたら、塩で調整を行うようにするとおいしく作ることができます。しょうゆで調整をすると、野菜のうま味がしょうゆの香りに負けてしまうのが理由です。おいしい大人の給食アレンジレシピを楽しみましょう。

[作り方]

(1) ニンジンはいちょう切り、ハクサイは短冊切り、ネギは斜め切り、油揚げは油抜きをしてから短冊切りにする。サツマイモは皮をむいてからラップに包み、電子レンジ600Wで3~5分加熱して軟らかくしておく。

(2) 軟らかくしたサツマイモをヘラなどで (つぶ) してペーストにしておく。薄力粉と塩を入れて、水を少しずつ加えながらよく混ぜ合わせて、生地が手に付かない状態で、軟らかさは耳たぶ程度になるように混ぜる。

(3) 鍋を強火であたため、豚肉とニンジンを2分ほどいためる。肉の色が変わったら、残りの野菜と(A)の調味料と水を全て入れ、強火で一煮立ちさせる。(2)の生地を一口大に取り分けて、平たく丸くして汁に入れていく。

(4) 中火に落として、2~5分ほど煮て、塩で味の調整をしたら完成。

(レシピ作成 栄養士 松丸奨)

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matsumaru-susumu_prof

松丸奨(まつまる すすむ)

 管理栄養士 栄養教諭 フードコーディネーター

 1983年千葉県生まれ。専門学校卒業後、栄養士として千葉県内の市立病院に勤務。2009年より小学校で勤務。給食の献立作成や調理指導、食育の授業などを行っている。2013年には、実際に提供されている給食のおいしさなどを競う「全国学校給食甲子園」(第8回・応募総数2266校)で優勝。ドラマでの給食の監修・調理指導など担当。テレビなどのメディア出演も多数。塩分が控えめで、だしや味付け、彩りにこだわったレシピ作りに励んでいる。著書に、「日本一の給食メシ 栄養満点3ステップ簡単レシピ100」(光文社)「ママと子の「ごはんの悩み」がなくなる本」(サンマーク出版)「日本一の給食レシピ 子どもがすくすく育つ」(講談社)

Instagram:https://www.instagram.com/matsumaru.susumu/
ブログ:小学校栄養士 松丸 奨のブログ

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