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子どもの健康を考える「子なび」

妊娠・育児・性の悩み

おなかのトラブル(2)授乳後にゲップをさせるのはなぜ?

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  このシリーズでは、大阪母子医療センターの恵谷ゆり消化器・内分泌科主任部長に聞きます。(聞き手・石川千佳)

 私たちが食べたものは食道を通って胃の中にいったんたまります。胃液と混ぜ合わせてある程度、消化できた食べものは少しずつ十二指腸へと流れていきます。

 胃と食道のつなぎ目には「 噴門ふんもん 」、胃の出口には「 幽門ゆうもん 」と呼ばれる場所があります。普段は逆流しないように締まっていて、食べ物が通るときに緩みます。

 何らかの理由で、胃の中の圧力が高まると噴門が緩み、食べたものやガスを吐き出して調節します。このため、病気でなくても吐くことがあります。

 例えば、赤ちゃんは胃の真ん中付近の発育が不十分で、胃の入り口に母乳やミルクがたまりやすくなっています。母乳やミルクと一緒に空気を飲んでしまって内部の圧力が高まり、ゲップと一緒に吐くことがよくあります。ただし、 嘔吐おうと の量が少量で、吐いた後も機嫌がいいようなら心配はいりません。

 授乳後にはできるだけゲップをさせてあげましょう。赤ちゃんの頭を自分の肩に乗せて縦に抱っこした状態で背中をトントンと優しくたたいたりすると、母乳やミルクが幽門の方へ流れやすくなります。ゲップをしにくい子や、噴門が緩みやすい子ではかなり頻回に吐いてしまうこともありますが、体重がしっかり増えていれば大丈夫です。

 生後1~2か月くらいの赤ちゃんで噴水のような大量の嘔吐が続く場合は幽門の筋肉が厚くなって流れにくくなる「肥厚性幽門 狭窄きょうさく 症」という病気の可能性があるので早めに小児科を受診してください。男の子に多く、兄弟で発症することもあります。

恵谷ゆり 日本小児科学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医

【略歴】
 恵谷ゆり(えたに・ゆり) 日本小児科学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。大阪市立大卒。大阪府立急性期・総合医療センター(現大阪急性期・総合医療センター)小児科、大阪母子医療センター消化器・内分泌科に勤務し、2017年から現職。

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