歌手・女優 相田翔子さん
一病息災
[歌手・女優 相田翔子さん]耳鳴り(2)「解散なら引退したい」と葛藤…強いストレス
1995年、人気アイドルデュオ「Wink」の活動停止を事務所に告げられた直後、右耳に突発性難聴を発症した。
突然片方の耳が聞こえなくなったり、聞こえにくくなったりする病気だ。多くは、耳鳴りを伴う。耳の一番奥にある内耳の障害で、ストレスとの関係が指摘されている。
全盛期の勢いはなくても、2人で続けたかったのに、事務所からソロ活動を勧められた。「一人じゃ無理、解散なら引退したい。どうしたらいいの……」。激しい葛藤を抱えていた。
2週間の入院中、薬物治療を受けた。目覚ましい効果はなかったが、その時に思った。「普通の女の子が、多くの人に歌を届けることができたなんて奇跡。人前に出るのが苦手でも歌を続けなきゃ」。気持ちが前向きになると、聴力が徐々に回復していった。
Winkは96年3月に活動を停止。自分で作詞作曲もし、「大人っぽい歌を」とソロで自分の目指す音楽を作って発表していく。アイドル時代の多くのファンは離れていったが、認めてくれる人もいた。
テレビのバラエティー番組にも出演するようになり、独特のトークが「天然ボケ」としてお茶の間の笑いを誘った。
30歳代ではタレントや女優としても花開いた。体調も問題なく過ごしていたが、再び危機が訪れた。38歳、結婚という新しい一歩を踏み出した時だった。
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歌手・女優 相田翔子 さん(51)
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