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飲酒運転の検挙件数が2割以上増加…目立つ居酒屋・スナック帰り

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 山形県内での飲酒運転の検挙件数が11月末時点で204件に上り、前年同期から2割以上増えたことが、山形県警への取材でわかった。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きをみせる中、居酒屋やスナック帰りの飲酒運転が目立ち始めた。忘年会シーズンを迎え、県警は飲酒運転の危険性を訴えるとともに、取り締まりを強化する。(鈴木恵介、森田純矢)

飲食店帰りで増

飲酒運転の検挙件数が2割以上増加…目立つ居酒屋・スナック帰り

夜間に検問を行う上山署員(8日午後10時7分、上山市十日町で)

 飲食店やスナックなどが軒を連ねる上山市十日町の商店街近くの県道で8日午後10時、上山署員4人が飲酒検問を始めた。

 署員は、通行車両を止め、運転者の呼気をアルコール検知器で調べたり、運転者に「お酒を飲む機会が増えているので、飲酒運転に気をつけてください」などと呼び掛けたりした。約40台に検問を行ったが、飲酒運転や無免許運転などの違反はなかったという。

 同署の竹岡寛顕交通課長は「コロナが落ち着いて人の流れが戻りつつあり、飲酒の機会が増えているからこそ、取り締まりを強化していきたい」と話す。

 県警交通指導課によると、県内で今年1~11月に飲酒運転で検挙したのは前年同期比36件増の204件に上った。飲酒場所の内訳は、「居酒屋・スナック」が同5件増で最多の82件(40・2%)、次いで「自宅」が同14件増の77件(37・7%)だった。コロナ禍で自宅で飲んだ後にハンドルを握ったケースが増えていた。

 ただ、「居酒屋・スナック」は11月には15件に上っており、感染状況が落ち着いた状況で忘年会シーズンを迎えたことから、「居酒屋など『外飲み』をする人が増え、気が緩んでいる人も多い」(県警交通指導課)と警戒を強める。

 11月末までの10~20歳代の検挙件数も45件で、昨年1年間の36件を既に超えた。

軽い気持ちで暗転

 飲酒運転は後を絶たないが、代償は大きい。県内では今年、公務員の検挙が相次いだ。1月には元警察官で県の男性職員が尾花沢市内の複数の飲食店で飲酒後、コンビニ店の駐車場まで乗用車を運転したとして、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕された。9月には県最上総合支庁の男性職員が酒を飲んで車を運転し、電柱や駐車中の車にぶつかる事故を起こしたとして、同法違反(同)容疑で逮捕されている。いずれも懲戒免職処分を受けた。

 県や県警は11~20日、「飲酒運転撲滅・冬道の交通事故防止強化旬間」と題して、飲食店への啓発活動や飲酒運転の取り締まりを強化する。県警交通指導課の梅津敦次長は「飲酒運転は重大な事故につながりかねず、人生を台無しにしてしまう。飲酒後は公共交通機関や運転代行を必ず利用してほしい」と呼びかけている。

運転者に酒提供 同乗などもダメ

 県警は、▽相手が飲酒したと知りながら車を貸す▽飲酒運転と知りながら同乗する▽車を運転すると知りながら酒を提供する――という「周辺者3罪」にも警鐘を鳴らす。

 2007年の改正道交法で新たに盛り込まれた。車両提供者には最高で懲役5年、同乗者や酒類提供者には同3年が科されるほか、免許の停止や取り消しの行政処分も受ける。

 県内では11月末時点で、「同乗」で10件12人が摘発されている。県警交通指導課は「飲酒運転だけでなく、『3罪』も絶対にしないように」と呼びかけている。

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