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Dr.三島の「眠ってトクする最新科学」

医療・健康・介護のコラム

暖房が利いた部屋で、昼間の「ひと眠り」が心地いい季節ですが、ちょっと工夫をすることで…

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 こんにちは。精神科医で睡眠専門医の三島和夫です。睡眠と健康に関する皆さんからのご質問に、科学的見地からビシバシお答えします。

 寒さがますます厳しくなってきましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。暖房が利いている部屋にいると、ついウトウトしてしまうこともありますね。ということで、今回のテーマは「昼寝」です。これまで本連載でも何度も登場した昼寝ですが、その取り方にはコツがあり、長すぎても遅すぎても逆効果になります。

理にかなっている「シエスタ」の習慣

暖房が利いた部屋で、昼間の「ひと眠り」が心地いい季節ですが、ちょっと工夫をすることで…

 書籍や雑誌などで睡眠特集が組まれると、必ずと言ってよいほど「昼寝」が取り上げられます。そこには「昼寝のコツ」「パワーナップ(ナップ=napは英語で昼寝やうたた寝のこと)」「長すぎる昼寝はダメ」などのノウハウが書かれています。私自身もこれまで昼寝について、さまざまな媒体で紹介してきました。まずは、そのおさらいから始めましょう。

 そもそも昼寝はある意味、体にとって生理的な(理にかなった)現象です。人の脳の覚醒度(目覚め度、眠りにくさ)を特殊な方法で測定すると、朝、目覚めてから脳はどんどん覚醒度が上昇し、普段、寝ついている時刻の2、3時間ほど前(平均すると午後9時頃)にもっとも高くなることが知られています。その後、急速に覚醒度は低下し、明け方4、5時頃に眠気は最強になります。もちろん普段の生活では、私たちは眠っている時間帯です。

 不思議なことに、明け方4、5時頃と表裏に当たる時間帯、つまり午後4時頃、昼間にもかかわらず覚醒度が一過的に低下し、これがいわゆる昼寝タイムに相当します。シエスタの習慣がある国では、人々は昼食後から夕方前にかけて昼寝と休憩を取りますが、それは理にかなっているわけです。

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三島和夫(みしま・かずお)

秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授

 1987年、秋田大学医学部卒業。同大助教授、米国バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事。著書に『不眠症治療のパラダイムシフト』(編著、医薬ジャーナル社)、『やってはいけない眠り方』(青春新書プレイブックス)、『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』(共著、日経BP社)などがある。

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