文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

シニアとお金

医療・健康・介護のコラム

60代のクレジットカード 平均は男性4枚、女性3・3枚…暮らしの変化に応じ、枚数・限度額の見直しを

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 インターネット上の買い物サイトの利用者や多額の現金を持ち歩かない人にとって、クレジットカードは便利だ。キャッシュレス決済の広がりもあり浸透しているが、生活様式の変化に応じて、見直しを検討したい。

クレジットカードの見直し…枚数や限度額 ムダは禁物

 退職後の高齢者は、消費活動が縮小するため、保有枚数は1~2枚で十分な場合が多い。クレジットカード会社、ジェーシービーの調査(2020年度版)によると、60歳代の平均保有枚数は、男性で4枚、女性で3・3枚だという。ファイナンシャルプランナーの平井美穂さんは「複数のカードで支払っていると、利用履歴や支払期日を把握するだけでも大変」と保有枚数の見直しを勧める。高齢期の生活で、カードの出費管理に振り回されることは大きな負担となる。

 ただ、カードのない生活が難しいのも事実だ。そこでカードの契約内容にも注目したい。平井さんは「定年後は、年会費が無料のものに切り替えるのがおすすめ。その上で、生活様式や趣味に合わせて選んでみては」と助言する。例えば、利用する買い物サイトが固定しているなら、ポイントが優遇される提携カード、旅行頻度が高いなら、鉄道の運賃が割引になるカード――といった具合だ。

クレジットカードの見直し…枚数や限度額 ムダは禁物

 利用限度額も見直したい。盗難被害時や不注意による紛失の際に、第三者に不正に利用され、損害が補償されない事態もある。限度額の引き下げは、被害拡大の予防策にもなる。

 平井さんは「現役時代より収入が減ることを考えると、1か月の利用限度額は一般的に20万~30万円もあれば十分では」と話す。カード会社の会員サイトから簡単に変更手続きができる場合もある。

 クレジットカードは、基本的に借金なので、使いすぎの恐れがあるなら、デビットカードに切り替えることも選択肢だ。ネット決済等で制限を受けることもあるが、金融機関の口座残高以上の支出はできないため、過剰消費を防げる。(板垣茂良)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

senior_and_money_logo

シニアとお金

 「シニアとお金」では、年金や貯蓄、支出の見直しなど、長い老後を視野に入れながら賢く生活するための知識やヒントを紹介します。

シニアとお金の一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事