松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」
健康・ダイエット・エクササイズ
ユズ添えホワイトチーズケーキ…140度の低温で焼く、ポイントは水
小学校栄養士の松丸奨です。今日は、万人に好かれる味わいの「ユズ添えホワイトチーズケーキ」のご紹介です。町中に 溢 れるケーキたち。給食でも提供したいところですが、カロリーと脂質制限で、なかなか難しいところがあります。そこで生まれたのがこのレシピです。
140度の低温で焼くことで焼き色が付くのを回避して、ホワイト色の生地をキープしています。焼く時の大切なポイントが水です。オーブン内に水を入れることで軟らかなスフレ風の生地になります。耐熱容器に水を入れて天板に置くことや、天板が2枚入るオーブンなら、1枚に水を100mlほど入れて焼けば、蒸し焼きにすることができます。ケーキなどのクリーム系や、重い味付けが苦手な方にもピッタリのレシピです。ユズの爽やかな香りが加わると、食べやすさは一層増しますよ。
さて、そんなユズは、 柑橘 のなかでも酸味が強く爽やかな香りです。他のミカンのように実を食べるには不向きですが、薬味や風味づけに利用するものとしてユズを、香酸柑橘類と呼びます。クエン酸が豊富で風邪予防、疲労回復に効果的です。体のむくみ予防に効果的なカリウムや、肌の健康や日々の体調管理に役立つビタミンCも多く含まれています。薄くむいた皮をスライスかせん切りにして砂糖にまぶすだけの簡単仕上げ。60分ほど置いておけば、しっとりとした食感に早変わりです。春夏秋冬、季節感のある日本だからこそ、旬の果物を合わせてみると、四季をより一層感じられて、よりすてきな手作り料理になりますね。おいしいユズ添えホワイトチーズケーキを楽しみましょう。
[作り方]
(1) 包丁でユズの皮を薄くむいて、せん切りにする。砂糖と塩をまぶしておくと軟らかくなる(10分ほどで食べられるが、60分以上おくと、さらにしっとり感が増す)。
(2) クリームチーズと砂糖とヨーグルトと卵をよく混ぜ合わせる(クリームチーズがダマにならないようにヘラやホイッパーを使い、つぶすようにしっかりと混ぜる)。
(3) ホットケーキミックスとバニラエッセンスを入れて10回ほどさっと混ぜる。
(4) 焼き型か、紙カップに生地を入れる。オーブンの予熱を140度にする。天板を2枚入れて、下段の天板には水を100ml入れる。25分焼けば、生地のできあがり、仕上げに(1)のユズを飾れば完成。
(レシピ作成 栄養士 松丸奨)
【関連記事】