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教えて!ヨミドック

医療・健康・介護のニュース・解説

最近、もの忘れが…認知症ってどんな検査をするの?

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教えて!ヨミドック-211016

   最近、もの忘れが気になる。認知症かな。

  ヨミドック  もの忘れには、加齢に伴う自然なものや、別の病気が原因のこともあります。認知症かどうか、医師は症状やこれまでの経過を詳しく聞いて検査を進めます。

   どんな検査?

   まず認知機能検査です。きょうの日付や今いる場所を尋ねたり、簡単な計算をしてもらったりして、正常範囲のものか、認知症など病気が疑われるのかを推測します。代表的なのは、長谷川式スケールとMMSE(ミニメンタルステート検査)の二つで、10~15分で終わります。

 認知症は記憶力低下だけでなく、ぼんやりしてミスが増える注意力の障害、言葉がスラスラ出にくくなる言語機能の低下、料理など少し複雑なことが段取りよく進められなくなる――などの症状もあります。簡易的検査である程度評価できます。

   何か、緊張するな。

   リラックスしてくださいね。どんな生活上の困りごとがあるのかを医師や看護師に伝えることも重要です。

最近、もの忘れが…認知症ってどんな検査をするの?

   簡易的検査で認知症が疑われたら?

   コンピューター断層撮影法(CT)や磁気共鳴画像(MRI)で、脳内に病変がないか、脳が 萎縮いしゅく していないかを確かめます。より詳しく認知症の種類を確かめるために、腰に針を刺す脳脊髄液検査や、心臓の画像検査などを行うこともあります。

   「治療できる認知症」があるって聞いたよ。

   せん妄や内服薬の影響など、認知機能の低下をもたらす原因はほかにもあります。血液検査で、ビタミン不足や甲状腺機能の異常などを調べます。脳内の変化を直接見ることはできないので、症状や各種の検査結果から慎重に認知症の診断をします。

 うつ病が隠れていることもあります。

   大変だね。

   最近、認知症の6~7割を占めるアルツハイマー病を血液検査や脳脊髄液検査で診断する技術開発が進んでいます。原因物質とされるたんぱく質が脳内で蓄積しているのを可視化する特殊な検査も。一般的な検査ではないですが、将来は、より簡便な検査の登場も期待できます。

 (影本菜穂子/取材協力=岩田淳・東京都健康長寿医療センター脳神経内科部長、田所正典・聖マリアンナ医科大病院臨床心理士)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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