歌手・女優 相田翔子さん
一病息災
[歌手・女優 相田翔子さん]耳鳴り(1)「Wink、そろそろ活動を停止しようか」と事務所…突然、右耳に大音量が
女子プロレスの「クラッシュギャルズ」の大ファンだった。「タッグで助け合って戦う姿にしびれました」。中学生の時、自分もレスラーになりたくて、オーディションに応募してみたが、「中学生は受け入れていない」と返事が届いた。
そのころ、芸能界オーディションの応募がはやっていた。歌は好き。ただ、リングで戦う覚悟はあっても人前で歌うのはちょっと。「一緒に行こう」と友だちに誘われて一度だけ受けてみた。落ちたものの、モデル事務所に声を掛けられ、芸能界入りにつながった。
1988年4月、高校を卒業後に、鈴木早智子さんとアイドルデュオ「Wink」としてデビューした。テレビドラマの主題歌などが大ヒット、新曲を出せば1位になるトップアイドルになった。
「笑わないアイドル」と言われた。「『笑う練習をしろ』と指導されたのですが、人前に出ると、緊張して鉄の棒みたいになってしまうんです」。独特な振り付けもあって、その無表情が逆に受けた。
だが、トップに居続けるのは難しかった。
「そろそろ活動を停止しようか」
結成7年が過ぎた25歳のころ、そう事務所から言われて間もなく、突然、右耳の不調に見舞われた。船の汽笛のようなボーという大音量の耳鳴りがして、人の話が聞き取りにくい。突発性難聴と診断されて、2週間入院することになった。
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歌手・女優 相田翔子 さん(51)
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