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米16州でオミクロン株、渡航歴ない例も…「すでに市中感染起きているのは確実」

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 【ワシントン=船越翔】米国内で新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」の感染が広がり、これまでに全米50州のうち16州で感染者が確認された。人の往来が増えるクリスマス休暇を控え、米政府は警戒感を強めており、ワクチンの接種を改めて呼びかけている。

米16州でオミクロン株、渡航歴ない例も…「すでに市中感染起きているのは確実」

ロサンゼルス国際空港で新型コロナウイルスの検査を受ける女性(右)=3日、AFP時事

 米疾病対策センター(CDC)や米メディアによると、米国初のオミクロン株の感染者は1日にカリフォルニア州で見つかり、5日までにニューヨークやマサチューセッツ、ユタなど少なくとも16州で計30人以上の感染が判明した。

 多くは南アフリカなどへの渡航者やその接触者だが、海外への渡航歴がない人にも感染が確認されている。米政府のアンソニー・ファウチ首席医療顧問は「既に市中感染が起きているのは確実だ」と強調する。

 米国では昨年も、旅行や大人数の集まりが盛んになるクリスマスや年末の休暇を機に急速に感染者や死者が増え、米政府は感染防止対策に追われた。バイデン大統領としては、年末を前にしたオミクロン株の感染拡大で、昨年のような事態が起きるのを避けたい考えがある。

 バイデン氏は現状のワクチンでも「ある程度の予防効果がある」として、未接種者への投与や追加接種の重要性を訴える。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ここ数日、各州では行列ができる接種会場も多く、接種の予約が難しくなっているという。同紙は「オミクロン株への恐れの産物だ」と伝えている。

 一方、現状ではオミクロン株の感染者は軽症者が多く、バイデン氏は「パニックを起こす必要はない」と強調する。先月29日からは南アフリカなど計8か国を対象に渡航を制限しているが、追加の制限措置や都市封鎖などは行わず、経済や社会生活への影響も考慮しながら対策を講じていく方針だ。

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