文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

EU機関「オミクロン株、デルタしのぎ増殖」…NY市長は市中の拡大を警告

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 【パリ=山田真也、ニューヨーク=村山誠】欧州連合(EU)の専門機関、欧州疾病対策センター(ECDC)は2日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、数か月以内に欧州での感染の半数以上の原因になるとの予測を明らかにした。各国で続く新型コロナ禍で今後、オミクロン株が、これまで猛威を振るってきた「デルタ株」にとってかわるとの見通しが強まってきた。

EU機関「オミクロン株、デルタしのぎ増殖」…NY市長は市中の拡大を警告
id=20211203-249-OYT1I50057,rev=2,headline=false,link=false,float=left,lineFeed=true

2日、米ニューヨークで、ワクチン接種のため列をなす人々(AP)

 ECDCは、世界で最初にオミクロン株を検出した南アフリカのデータに基づくと、「デルタ株よりも増殖優位性がある可能性を示唆している」との見解も示した。欧州では1日夕時点で、約70の感染例が確認されていた。現時点で症状に関する情報がある感染者は全てが無症状か軽症で、重症者や死者はいないという。

 フランス政府に新型コロナ対策を助言する専門家の評議会のジャンフランソワ・デルフレシ議長は2日、仏テレビに、国内では来年1月末頃に、オミクロン株が主流になる可能性があるとの見方を示した。仏国内では今月1日、1日当たりの新規感染者は約5万人と、デルタ株が中心の感染拡大が続いている。デルフレシ氏は「オミクロン株は我々が恐れていた変異株だ。欧州に定着するまでには少し時間がかかるので、準備の時間はある」と述べた。

 一方、南アフリカ国立伝染病研究所の研究者らは2日、オミクロン株が従来の変異株と比べ、抗体を持っている人を再感染させるリスクが高いとの分析結果を公表した。南アで最近確認されている再感染の増加と「オミクロン株の出現のタイミングが一致している」と指摘し、「過去の感染による免疫を回避する実質的な能力があることを示唆している」と結論づけた。

 オランダ公共放送NOSなどは2日、11月末に南アフリカから空路でアムステルダムに到着し、新型コロナ感染が確認されていた61人の9割以上がワクチン接種済みだったと伝えた。うち14人はオミクロン株の感染が確認されていた。

 米疾病対策センター(CDC)は2日、ミネソタ州在住の成人男性の感染確認を発表。男性は、11月19~21日にニューヨーク市マンハッタンの大型展示場で計約5万3000人が参加した、アニメなど日本のポップカルチャーを紹介するイベントを訪れていた。ミネソタ州の保健当局によると、6か月以上前にワクチン接種を完了し、11月に追加接種も受けていたという。

 ビル・デブラシオ市長は、「市内でオミクロン株が拡大していると想定すべきだ」として、イベント参加者らに直ちに検査を受けるよう呼びかけている。デブラシオ市長とニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は2日夜に合同で記者会見し、州内でもすでに、5人の感染が確認されたと発表した。うち1人は、南アから帰国した女性だったという。

 ロイター通信によると、デルタ株の由来となったインドでも2日、同国初となる2人の感染が確認された。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事