なかさとみ「吉本芸人 卵子提供で2人のママに」
医療・健康・介護のコラム
卵子提供で生んだ子「愛せるかな?」 不安な気持ちも今では…
みなさん、こんにちは。なかさとみです。コラムでは毎回、卵子提供について色々と書いています。今回は「卵子提供でお子さんを産んだ方の声」をご紹介したいと思います。
悩んだが「卵子提供を受けて今は良かった」
生後半年の赤ちゃんを育てているRさんです。「卵子提供を受ける前はとても悩んだけれど、今は良かったと思っています。あの時、卵子提供を受けなければ、今もずっと後悔して生きていたと思います。妊娠中は『(生まれる子を)愛せるかな?』などと不安にもなりましたが、赤ちゃんが生まれて一緒に過ごすうちに、そのような気持ちはなくなり、半年たった今では、もしこの子に何かあれば自分の身を犠牲にしてもこの子を助ける! そんな気持ちでいっぱいです」と、涙を流しながらお話しして下さいました。
写真は、2歳の娘さんを育てているAさんがDIYで作ったおままごとキッチンです。「娘におままごとキッチンを作ってあげて、一緒に遊ぶのが夢だった」とのことです。すてきなキッチンですね。
「告知をするのかしないのか悩んでいましたが、自助グループがあることを知り、告知についても前向きに考えたいです」。このような声も増えています。
私は、卵子提供でお子さんを授かった方とたくさんお話をしていますが、みなさん、「産んで良かった」とおっしゃいます。とても大切にお子さんを育てているんだなぁと感じることが多いです。卵子提供だから何か特別な育て方があるということではなく、至って普通に暮らしています。
良い親子関係があっての告知
卵子提供の研究をしている先生から以前、このようなことを言われました。「親子の関係を良くするために告知するのではなく、良い親子関係があっての告知だよ」という言葉でした。目から鱗でしたね。今でもこの言葉は、私の心のど真ん中にある素敵な言葉です。
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