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大人の健康を考える「大人び」

医療・健康・介護のコラム

マラソン夫婦(1)完走時、2人で170歳30日のギネス記録…そろって聖火リレー走者に

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  このシリーズでは、「運動、食事、睡眠。それ以外の特別なことは何もやっていない」と言う内田さん夫妻が、日常生活で取り組むトレーニングの実例などを交えながら、高齢者向けに健康づくりの秘訣を紹介します。(松田俊輔)

マラソン夫婦(1)80代で聖火リレー走者に         

大阪府の聖火リレーを走る内田昌詞さんと良子さん夫妻(今年4月)

 「マラソン完走時の夫婦の合計年齢が170歳30日」という最高齢のギネス世界記録を持つランナー夫婦がいる。大阪府枚方市の内田 昌詞まさつぐ さん(88)と、良子さん(85)夫婦だ。

 今年4月に行われた東京五輪の聖火リレーでは、そろってランナーに選ばれた。新型コロナウイルスの感染拡大で公道での走行は中止となり、大阪府吹田市の万博記念公園で一般の観客を入れない異例の形式で実施されたリレーだったが、2人とも80歳代とは思えない力強い足取りで聖火をつなぐ大役を果たし、「夢の舞台を楽しむことができた」と喜んだ。

 厚生労働省の統計によると、2016年の平均寿命は男性81歳、女性87歳だが、日常生活に制限がない期間を表す「健康寿命」は、男性72歳、女性75歳で、10年前後の開きがある。一度きりの人生を最大限楽しむためには、できるだけ長い時間を健康で過ごすことが重要になってくる。

 高齢者の場合、筋肉を新たにつけることは難しいので、いかに維持していくかが大切だ。一方で、過度な体への負担は大きなけがにつながる恐れもある。やみくもに鍛えるのではなく、自分の体の状況を把握し、目的意識を持って必要なトレーニングをすることが必要になる。

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