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医療・健康・介護のコラム

[歌手 渡瀬マキさん](下)長男妊娠と同時に子宮頸がんの疑い…無事出産し、全感情が子供に向かい音楽活動は休止、バンドは解散

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人見知りなのに出産で自分が変わった…公園デビューは問題なし

――公園デビューとか、ママさん付き合いにはすぐになじめましたか。

 それは全然大丈夫でした。私、元々人見知りが激しい方なんですけど、子供ができて180度変わりました。自分のことはもうどうでもいいんですよ(笑)。まずは、子供が楽しく公園や幼稚園ですごすにはどうすればいいか。それだけなんですよ。自分からほかのお母さんに声をかけることも多かったです。一人でいるお母さんをほっとけない。学生のころひとりぼっちなことが多くて、寂しさやつらさをよく知っているからかな。

 バスや電車で赤ちゃん連れのお母さんに行き合わせると、「シャッ」とベビーカーに手を貸します。というか勝手に手が出ちゃう(笑)。赤ちゃんをだっこして買い物袋を提げているお母さんもほっとけない。車で通り掛かった時に「乗っていきませんか」と声をかけたことも6、7回あります。だれも乗ってくれませんけど、やっちゃうんですよ(笑)。

――気持ちが抑えられないのですね。お子さんが中学生になるころまで、専業主婦中心の生活でした。2015年にはベストマザー賞を受賞されましたね。

 2009年にはリンドバーグ結成20周年で1年限定のお祭りみたいに活動しましたが、終わったら主婦に戻りました。ただ、仕事を休んでいる間も単発で子供向けの作品を作っていました。CDやDVDに収録されているので、お母さんたちから幼稚園の卒園式で歌ったという話も耳にしていて、ベストマザー賞はそういう活動も含めて評価していただいたのかもしれません。とてもうれしかったです。

2人の子供は音楽とは関係なし、好きなことをしてほしい

――そうして大切に育ててきたお子さんも、息子さんは22歳、娘さんが来年には大学生ですね。両親がミュージシャンだと音楽には関心を持っていますか。

 音楽は1ミリもやってないです(笑)。娘は軽音楽部でドラムをたたいていたことがありますが、幼稚園の時に「太鼓の達人」にドはまりして、そのままドラムを始めたようで、親は関係ないですね。息子は服飾に関わる仕事がしたいようで、今勉強をしていて、娘は幼稚園の先生やこどもの心理学に興味があるみたいです。2人には好きなことを見つけて、好きなものに囲まれて生きていってほしいと思います。

機能性発声障害で声が出なくなって2年半休養…更年期の影響も

――専業主婦時代を経て、2014年には結成25周年を機にバンドを再開しました。アイドルデビュー以来、元気に自分の道を突っ走ってきたように見えますが、体調の面では、声が出なくなるとか、ここ数年ご苦労をされてきたそですね。

 数年前から心因性の発声障害で治療を続けています。タクシーに乗って行き先を言おうとしても声が出ない、総菜屋さんで「それちょうだい」と言えないという症状から始まりました。話せなくなってしまったんです。それと同時に食べられないし、眠れない症状も出ました。激しい頭痛やめまいなどの症状もひどかったです。更年期の影響もあって、今もホットフラッシュでパーッと汗が出てきたり、胸のあたりがムズムズしたり……。

 めまいがすると耳鼻科に行って、頭痛がすれば脳外科を受診してと、あっちこっち病院にもかかりました。出口の見えない負のループにはまってしまったんですね。いろんなことが重なってしまったんだと思います。それで2年半ほど療養させていただきました。

――昨年から今年にかけてはリンドバーグ30周年の全国ツアーでしたが、その状態でよく歌えましたね。

 ツアーを目指して、ボイストレーニングの先生についてリハビリをやりました。「こんにちは」から始めて、「こんにちは、お疲れさまです」「渡瀬マキです」っていう発声練習です。声が出るようになると、次の段階は言葉をメロディーに乗せてみてという形です。本当にツアーはできるのかなぁ、人前で歌えるのかなぁと考える日々。自分もわからないし、お医者さんもわからない。そんな状態でした。

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