松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」
健康・ダイエット・エクササイズ
鶏肉のニンニクトマト煮…香りが食欲を刺激
小学校栄養士の松丸奨です。今日は、ご飯がすすむ最高のおかずレシピ「鶏肉のニンニクトマト煮」のご紹介です。
作っている時からいい香りがして、食欲を刺激します。給食で提供した際は、子どもたちの「おなかすいたー! 何このいい香り! 早く食べたい!」の声が学校中から聞こえてきます。
香りのポイントは、ニンニクのスライスです。オリーブ油でスライスニンニクをいためることで、香りを引き出します。鶏肉は、弱火で放置するように煮ることで、ホロホロの食感になります。時間があるときに、ぜひ試してみてください。
さて、今回は、そんなニンニクの力に注目をしてみましょう。ニンニクにはビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える力があります。さらにビタミンB1は、ネギ類に含まれている香り成分の硫化アリルと結合することで、アリチアミンという物質にかわり、ビタミンB1の効果を持続させてくれます。
煮込み時間は10分ほどでもいただけますが、できたら落とし蓋をして弱火で40~60分以上煮ることができると、ホロホロの食感になります。弱火で放置している間にサラダを用意したり、他の家事をして過ごすと良いかもしれません。おいしいトマト煮を楽しみましょう。
[作り方]
(1) ニンニクはスライスにしておく。鶏肉は食べやすい大きさに切る(唐揚げ用を選ぶと便利)。衣用の小麦粉をておく。
(2) フライパンを強火で加熱、オリーブ油を入れてから鶏肉とニンニクをいためる。あまり肉は動かさずに、表面を衣でコーティングするように火を入れる。ニンニクが焦げそうな場合は、鶏肉の上に置いて避難させる。
(3) 鶏肉の全ての面に焼き目が付いたら、トマトカットパックと(A)の調味料を入れる。フライパンの上から、おろし金でタマネギをすりおろす。アルミホイルで落とし蓋をして、強火で一煮立ちさせたら弱火~中火の火加減で10分煮て完成(軟らかく煮るには、さらに40~60分ほど弱火で煮る)。
(レシピ作成 栄養士 松丸奨)
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