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コロナ禍とがん<3>患者の不安 対話で解消

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コロナ禍とがん<3>患者の不安 対話で解消

「Tomopiia(トモピーア)」の本格運用を目指して準備を進める重村さん(左)ら(東京都港区で)

 大阪市の女性会社員(47)は昨年2月に受けた検診で、卵巣がんが見つかった。「ふだんから婦人科には通っていたのに、なぜ」。自覚症状は全くなかった。

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が出された4月、市内の病院で子宮と卵巣を摘出する手術をした。5月半ばからは、働きながら抗がん剤治療を受けた。新型コロナに感染したら困ると考え、人との接触は極力避けた。

 余計な気遣いはされたくない。がんのことは、家族や会社の上司など、一部の人にしか伝えなかった。薬の副作用で髪の毛は抜けたが、もとの髪形と似たウィッグが見つかり、気づく人はいない。体調が悪くても、つらい思いを誰にも打ち明けられなかった。

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