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【独自】日大理事長へ医療法人側から7500万円、取引2社は4000万円…「再任祝い」名目も

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 日本大学の田中英寿理事長(74)が所得税法違反容疑で逮捕された事件で、田中容疑者が受領したとされるリベートなど計約1億2000万円の内訳が関係者への取材で判明した。日大付属病院を巡る背任事件で起訴された医療法人「錦秀会」前理事長・籔本雅巳被告(61)が約7500万円、取引業者ら2社側が計約4000万円を提供したほか、元日大理事の井ノ口忠男被告(64)も約300万円を渡していたという。

【独自】日大理事長へ医療法人側から7500万円、取引2社は4000万円…「再任祝い」名目も

田中英寿容疑者

 田中容疑者は29日、日本大学の関連事業で受領したリベートなどを申告所得から除外し、2018年と昨年の2年間で計約5300万円を脱税した疑いで東京地検特捜部に逮捕された。

 関係者によると、籔本被告は18年、日大医学部付属板橋病院(東京都板橋区)で使う医薬品などの取引で利益を得た謝礼として、田中容疑者に1000万円を提供。籔本被告は昨年8月7日にも3000万円を提供し、田中容疑者が昨年9月に理事長に5選された際には、「再任祝い」として複数回にわたり、計3500万円を渡していたという。

 また、板橋病院の建て替え計画を巡り、業者の紹介などに関わった大阪市の設計会社側は昨年2月6日に1000万円を提供。金沢市の建設会社側も昨年、3000万円を提供していたという。この建設会社は19年10月の台風で浸水被害を受けた日本大学工学部キャンパス(福島県郡山市)の復旧工事を行っており、現金は受注の謝礼とみられる。

 一方、井ノ口被告は日大との取引業者から集めるなどした計約300万円を田中容疑者に渡していた。趣旨は籔本被告と同様、田中容疑者の理事長5選のお祝いだったという。

 田中容疑者は逮捕前に行われた任意の事情聴取に現金の授受自体を否定。逮捕後の特捜部の調べには容疑を否認している。

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