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医療・健康・介護のコラム

[歌手 渡瀬マキさん](上)自己肯定感が低い私がなりたい自分を歌ってきた

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自分で書いた歌詞を歌って感動、「私がやりたかったのはこれ」

――そうしてリンドバーグが始まったわけですね。すぐに切り替えられましたか。

 私のシングルは3曲でB面合わせても6曲しかなかったので、カバー曲でワンステージをできるようにしました。渡瀬麻紀のファンの方はすごくとまどったと思うんですよ。いきなり全然違う衣装で出てきて、バックの演奏はハードだし、「おやおや??」みたいになりますよね(笑)。ファンの方の多くは離れていってしまったと思います。

 そして歌も大きな壁でしたね。松田聖子さんのコピーから始めたので、ビブラートをつけて歌っていたし、歌謡曲畑の育ちですから。ですがサウンドプロデューサーから「今までの歌い方を封印しよう。ビブラートをやめてストレートに」と言われました。これが、レコーディングで全くうまく出来ずにとても時間がかかったし、気持ちも追いつけなくて苦労しました。まさに泣きながら1枚目のアルバムは作りました。

――リンドバーグの「渡瀬マキ」には、少しずつなれていったわけですか。

 アイドルのころ、ノートに殴り書きみたいに歌詞っぽいのを書いていたんです。自分の言葉で歌いたいって漠然と感じていたんでしょうね。その歌詞をギターの平川達也に見せたら……のちのパートナーですけど、次のリハーサルの時にメロディーを付けてきてくれました。それを歌った時の感動がすごかった。「私がやりたかったのはこれかもしれへん!」とガーンときました。この曲が、最初のアルバム「LINDBERG Ⅰ」に入っている「MINE」。ファンのみなさんも大切にしてくれている曲です。

「今すぐKiss Me」の大ヒットで激変した

――バンドデビューの翌年、1990年にはテレビドラマに使われた「今すぐKiss Me」が大ヒットして、リンドバーグは多くの人に知られるようになりましたね。

 バンドでライブハウスを回り始めたころは、集客が難しい感じでした。それが、「今すぐKiss Me」を主題歌にしたドラマが始まってから1、2か月で激変して、ライブハウスに入りきれないくらいの人が来てくれるようになったんです。「この人たちは一体だれを見に来たの?」と思うくらいでした(笑)。

 自分もメンバーもその状況に最初はついていけませんでした。「今すぐKiss Me」という楽曲が一人歩きしていて、第一に楽曲、その次に「リンドバーグっていうバンドがやっているらしい」、そして最後に「こんな4人組らしい」って感じで受け止められていたんだと思います。なので1年ぐらいは、この曲に自分たちが追いつこうと必死だった感じでした。

――それからは渡瀬さんが歌詞を書き、バンドのメンバーが曲をつけるというスタイルが定着しましたね。元気付けるようなメッセージを送りたいと意識して歌詞を書いたのでしょうか。

 自分では特に意識していなかったんですけど、自分よりも年下のティーンエージャーの子たちから「元気が出る」とか「勇気をもらえる」ってアンケートやファンレターが届くのを見て、へー私たちの存在ってそういうことなんだーと知ったという感じです。

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