伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
もっと知りたい認知症
簡単ヨーグルトムース…甘いものを強く好む方に
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
私が関わる高齢の方の中には、食事は食べられなくても、甘いものなら食べられる、という方も少なくありません。以前は甘いものを好まなかった方でも、認知症などの疾患によっては 嗜好 が変化することがあり、特に甘いものを強く好むこともあります。「甘いものばかり食べて、栄養が偏るのではないか」と心配される家族の方もいらっしゃいます。しかし、疾患によっては嗜好を変えることが難しい場合もあり、その時には嗜好の変化を受け入れることも支援の方法のひとつだとお伝えしています。
このレシピではヨーグルトを使っていますが、マシュマロの甘さと風味でヨーグルトの酸味が和らぐため、ヨーグルトよりも食べやすくなっています。また、プレーンヨーグルトよりも口の中で広がらないため、食べやすいと感じる方もいます。
食欲不振の原因とその対処方法は人によって異なり、マニュアルはありません。その方やその家族が何を望むのかを聞き取ることも訪問する管理栄養士の役割のひとつです。
[作り方]
(1) 耐熱のボウルにマシュマロと牛乳を入れ、ラップをして電子レンジ(500w)で1分半加熱する。取り出してかき混ぜ、溶け残りがあれば10秒ずつ追加してマシュマロを完全に溶かす。
(2) (1)のボウルにヨーグルトを加えてよく混ぜ合わせる。
(3) 器に流し入れ、冷蔵庫で3時間以上冷やして出来上がり。お好みのフルーツソースやハチミツなどをかける。
※かむ、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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