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中高年のコロナ陽性者、4割が120日たっても後遺症残る…区の調査

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 新型コロナウイルスの後遺症について、陽性診断日から120日経過しても症状がある人は、10~30歳代で約3割だった一方、40~80歳代は4割を超え、年長者ほど長引く傾向があることが、東京都世田谷区の調査でわかった。区は今後、今夏の「第5波」の感染者への調査を進め、さらなる実態把握と感染予防に努める。(鍜冶明日翔)

 調査は、区が今年4月15日までに把握した陽性者8959人を対象に7~8月、郵送とインターネットで実施した。後遺症の症状や期間などを尋ね、3710人から回答を得た。9月に中間報告が公表され、何らかの後遺症を経験した人は1786人(48・1%)いた。

 区は今回、この1786人について、さらに分析した結果を発表した。後遺症の期間は、若年者ほど回復が早く、120日経過しても症状がある人は、10~30歳代で約3割まで減少したが、40~80歳代はいずれの年代でも4割を超えた。全体のうち後遺症が1年間続いている人は少なくとも54人いた。

 また、男性が後遺症を発症するケースは41・9%だったのに対し、女性は54・3%と約1割高かった。症状別では、後遺症がある女性の約6割に「嗅覚障害」が見られたという。

 新型コロナに感染したものの、発熱などの症状がない「無症状者」のうち、約3割に何らかの後遺症があることもわかった。陽性が判明して、しばらくしてから新たな症状が表れる人もいたという。区は「若年層でも後遺症の症状が一定期間あり、日常生活の支障が出ていた」と分析している。

 区によると、無症状者を含め、これだけの規模で調査を行うのは異例といい、今後、結果を厚生労働省や都に提供し、対策を求める考え。保坂展人区長は「(第5波で感染した人は)今、後遺症で悩まれている方も多いのではないか。症状が1年続く人もいるが、診療や治療の制度が整っておらず、国や都に対策を求める」としている。

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