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産業医・夏目誠の「ストレスとの付き合い方」

医療・健康・介護のコラム

「ホウレンソウ(報連相)」をうまく回すために上司が知っておくべき5か条とは?…時に部下のメンタル不調の発見にもつながる

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上司の3割以上は部下がホウレンソウをする気がしないタイプ

 志水さんの上司は、部下との円滑なコミュニケーションのためにやってはいけないことを連発しています。会話が一方的、話を聞かない、他人と比較する、根性論や精神論が多く、具体的な助言ができない。

 私の経験では、部下がホウレンソウをする気にならない問題上司は、3人に1人くらいいるように感じています。これでは仕事がうまくいかないばかりか、パワハラにもなりかねません。まず、上司は気づかなければいけません。ただ、自分がやっていることを客観的に理解するのは難しいものです。自分を客観的に理解することを「メタ認知」と言いますが、配偶者や仲間の意見は参考になります。

上司が理解するべき5か条

 そこで部下がホウレンソウをしやすい上司像を、長年の精神科医・産業医経験から、5か条にまとめました。

ホウレンソウがしやすい上司の5か条

1.日ごろから挨拶や声掛けを
2.無表情でなく、柔らかい雰囲気を心がける
3.相談では相づちを活用し、聞くことを最優先(最低5分は聞く)
4.精神論や根性論は言わない
5.他者と比較はしない

 言うまでもなく日ごろからの言動が重要です。挨拶や必要に応じて声掛けをしてください。そうすればコミュニケーションの土台ができます。世代も違うことが多いので、話しやすい雰囲気づくりも大事です。とかく管理職は激務や責任のためにこわばった表情になりがちです。笑顔とまでは言いませんが、柔らかい表情や雰囲気づくりを心掛けてくださいね。

 肝心なのは、部下が相談に訪れたら、まず話を聞くこと。最低5分間は意見や助言を言わずに、話に耳を傾け聞いてください。しかしただ話を聞くことは簡単ではない。話を聞くコツは相づちの活用です。「そうか」「そうそう」「なるほど、そうだったのか」「それで」といった言葉です。軍隊や運動クラブではないので、精神論や根性論はやめましょう。

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夏目誠(なつめ・まこと)

 精神科医、大阪樟蔭女子大名誉教授。長年にわたって企業の産業医として従業員の健康相談や復職支援に取り組み、メンタルヘルスの向上に取り組んでいる。日本産業ストレス学会元理事長。著書に「中高年に効く! メンタル防衛術」「『診断書』を読み解く力をつけろ」「『スマイル仮面』症候群」など。新著は企業の人事や産業医向けの「職場不適応のサイン」ウェブ書籍「メンタル・キーワード療法~5分でできる簡易セラピー」。
夏目誠の公式ホームページ」「精神科医マコマコちゃんねる - YouTube

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